恵泉女学園大学

MENU
本学について

2007年6月

「この女子大が面白い!」

「迷える女子高生の親に捧げる『この女子大が面白い!』ガイド」という記事が、現在発売中の「新潮45」2007年7月号に掲載されています。
「18歳人口の減少で女子大は淘汰の時代。が、そんなピンチをチャンスととらえる教育者も。元気印の女子大を紹介しよう」ということで、ノンフィクション・ライターの歌代幸子さんが執筆されておられます。
私たちの恵泉女学園大学は、取材を受けた関東では唯一の女子大でした。本学の創立者・河井道先生の教育理念「聖書」「国際」「園芸」に基づいた人間教育の現状や文部科学省の特色GP(特色ある大学教育支援プログラム)が採択されるにあたって評価された国際的な長・短期フィールドスタディ(体験学習)のことなどが書かれていて楽しく読めました。
そして、恵泉女学園大学が、何故「元気印」なのかが、学生たちの体験や経験豊かな先生方によるサポートなどを含め、とても分かりやすく書かれてあります。是非、皆さん方にも、これをお読みいただければと思います。
日本で最初に「国際」の教科を教育に取り入れたのは、恵泉女学園です。それは、1929年、今から78年も前のことでした。今でこそ、国際の名称は珍しくもありませんが、戦前の日本でこれは画期的な事でした。そして、「国際理解と平和」の学習をはじめ海外からの著名な訪問者を迎えての講演会やアメリカの日本人二世のための留学生特別科、学生国際会議への参加なども行われ、恵泉の学生たちが世界へと大きく飛躍するための教育を幅広く展開してきました。
その伝統を引き継いで、本学では様々な国際協力、開発、平和、国際機関などに関する教育と学問研究や交流プログラムが行われています。世界の諸国の比較文化研究、多文化共生研究、アジアや欧米諸国の語学も幅広く学べますし、その活用の機会も海外体験学習等により展開されています。
先月には、本学の海外提携校であるアメリカのノースウエスタンカレッジからの演劇チームを迎え、「英語劇」を鑑賞した後、出演した学生たちを囲んで楽しい歓談の時を持ち、引き続き特別の講義を各クラスでして下さるなど大変に充実した交流を行い、学生の皆さん方が自由に楽しく話し合っていたのは本当に嬉しい事ことでした。
本学園の創立者である河井道先生は、日本が益々外国人を排斥し、国粋主義に向かって行きつつあった1939年に次のように語られました。「口に親善を唱え、乾杯で御互いの健康を祝すだけでは必ずそれを裏切る時が到来する。一人の知人、旧友をさえ捨ててかえりみないで国際親善など大騒ぎしたとて何の役にたつものかと思う」「恵泉では国際教育も神中心を主張せねばならない」「人と人、国と国との関係もその中に神を交えて考えるなら、遊戯気分や虚礼、非礼の交際が不可能となるのは自然であろう。願わくは、何事をなすにも、もっともっと熱情と愛と誠実とが加わり、いつも真心に変化のない国民性を築きたい」
このような河井道先生の精神を生かす恵泉教育を益々大きく国際的にも展開していきたいと願っています。