五月になると想い出す詩があります。
私が大学一年のドイツ語の時間に習ったハイネの詩です。
四月に大学に入って、ドイツ語の初歩に取り組んで疲れた頃にこのハイネの詩をドイツ語の先生が教えてくれたのです。
シューマンの曲によるこの詩を、先生はレコードで聞かせてくれました。
習いたての新しい言語による美しい言葉と曲の響きに圧倒されました。
下記にそのハイネの原詩と僕の自由訳(?)を記してみました。
Im wundershoenen Monat Mai 素晴らしく美しい月の五月に
Als alle knospen sprangen あらゆるつぼみが芽を開く
Da ist in meinem Herzen しかして、わが心にも
Die Liebe aufgegangen 愛のつぼみが芽を開く。
僕は、二番まである歌詞を丸暗記してしまったので、今でも歌うことが出来ます。
この詩を歌う時、一生懸命にドイツ語を勉強した日々を想い起こします。このように、今から50年以上も前の大学での勉強は、今でも僕の中に生き続けていることを実感しています。語学はもちろんのこと、若い時に一生懸命に勉強し覚えた記憶は消えないで、人生のそれぞれの段階で大きなパワーを発揮するように思います。皆さん、一生懸命に勉強しましょう!
さて、様々な花が咲き誇る恵泉女学園大学の「素晴らしく美しい五月」には、今年も様々なイベントがあります。五月十六日には、午後一時からアメリカの園芸専門家を迎えて、「国際シンポジウム」が行われます。また、この時期には毎年「スプリングフェスティバル」が行われます。
スプリングフェスティバルでは、今年も昨年に引き続いて、伝統的に伊勢原のプレイデーで行われてきたメイポールダンスが行われることになりました。いずれのプログラムも、詳細については各リンクをクリックして御覧下さい。
同窓会の皆さんや教職員・学生の皆さん方の御尽力により可能になったこのメイポールダンスは、五月三十日に行われますので、是非お出かけ下さいますようお願い申し上げます。
また、スプリングフェスティバルの第二日目、五月三十一日の聖日礼拝は午前十時からチャペルにて私が担当します。ぜひ、この「素晴らしく美しい五月」の二日間を多摩キャンパスへとお出かけくださいますよう心からお待ちしております。