天に栄光、地に平和
学長 木村利人
平和の主、イエス キリストがお生まれになったクリスマスの時を心からお祝いしたいと思います。
昨年、ベツレヘムで入手した聖書を読んでいて、イエス様が降誕された地の上に建てられた教会を訪れた時のことを懐かしく思い出しました。
しかし、パレスチナの管理下にあるベツレヘムに車で行くために、イスラエルとの境界にある厳重な警備所を通過しなければなりませんでした。
2000年経って、まだベツレヘムにも真の平和が実現していない状況にあることを実感し、心を痛めました。
世界の各地で、今も多くの人々は悲惨な戦争に直面し、いのちも、家族も、家も、土地も、財産も失いつつあります。 私たちはどのようにして平和をつり出せるようになるのでしょうか。
「平和をめざす女性の大学」としての恵泉女学園大学の教職員一同は、このクリスマスの時にあたって「天に栄光、地に平和」とのお祈りを捧げるとともに、「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイによる福音書、5章9節)という聖書の御言葉に沿った教育と研究を推進し、学生、保証人のかたがたともども神にある平和をめざして着実に歩んでいきたいと願っております。
「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」
(ルカによる福音書 2章14節)