パヤップ大学の35周年記念式典に参加して
木村利人
去る、2月15日、16日、17日の3日間パヤップ大学創立35周年記念式典にあたりPradit学長より招請を受け、本学を代表し祝辞を述べる機会があたえられたのは本当に嬉しいことでした。
パヤップ大学と恵泉女学園大学とは、両大学の学長によって署名された協定(Memorandum of Understanding)に基づき、交換教授、交換学生、共同研究、共同文化交流、共同会議・研修会、共同ボランティア活動、コミュニティへの奉仕をめざす国際ワークキャンプの推進、更にパヤップの日本語学科と恵泉の日本語日本文化学科との交流や教師の派遣などを通して25年以上にわたり本学と極めて親しい関係にあります。
今回は、丁度タイミング良く式典の始まる前の午前中の時間帯に、パヤップ大学の日本語研究室を訪問し、パヤップで日本語を学んでいるとても熱心で優秀なタイの学生諸君にお目にかかることが出来、それぞれ日本語で自己紹介してくれました。
宮原先生、鈴木先生、中津先生と、いずれも恵泉出身の3人の専任の先生方の御指導のたまもので、日本語の読み書きや話がとても上手くできていることが大変に深く印象に残りました。本学から派遣されている2人の留学生の皆さんともタイ語で話せたのは収穫でした。このような、嬉しい出会いを企画して下さった宮原先生はじめ日本語科の先生方や事務局のDedman先生にも感謝したいと思います。
そもそもこのような共同学習の始まりは、かつて、パヤップ大学の教授としてキリスト教神学を教えておられた故・望月賢一郎先生が帰国後、恵泉女学園短期大学で教鞭をとられることになり、日本とタイの学生たちとのワークキャンプを企画・運営されたことが契機となったのでした。
その第一回目に参加された山崎先生は、本学年度末で定年を迎えられますが、今年の記念すべき第25回パヤップ―恵泉国際ワークキャンプに参加されるのは、本当に素晴らしいことで、パヤップ側でも大いに期待していることを感じました。
私の式辞では、両大学が協力して展開してきた国際教育、平和教育、社会的責任を培うコミュニティでの奉仕のボランティア活動などの成果とパヤップ大学の御尽力に深い感謝の意を表明しました。
パヤップ―恵泉の国際ワークキャンプ25周年を記念して、チエンマイの名産品である銀のお皿に刻印したPradit学長のサインの入ったプレゼントを頂きましたが、本学からは六本木恵泉園芸センターが特別に製作した美しい「押し花」のガラスの額を記念に差し上げ一同から大変に喜ばれました。(写真上から2番目)
これからも、パヤップ大学と恵泉女学園大学が、国際的にも極めてユニークな共同研究、教育プロジェクト、国際ワークキャンプなどを益々大きく、そして着実に展開していきたいと心から願っております。