八木橋 里紗 さん 日本語日本文化学科

■卒業年:2010年3月卒業
■勤務先:劇団民藝

皆さんはじめまして。八木橋里紗と申します。人文学部日本語日本文化学科を2010年3月に卒業し、現在は「劇団民藝」に所属して舞台女優をつとめています。劇団民藝の公演『アンネの日記』の17人目の主役アンネに選ばれ、今年の7月に公演を終えたばかりです。

恵泉女学園大学には、短大卒業後に3年次からから編入学をしたのですが、アットホームな校風でとてものびのびと学ぶことができました。私は「日本語教育」と「日本近現代文学」を主に学んでいたので、「大学の勉強とまったく関係のないことを職業にしたんだな」と思う方がいらっしゃるかもしれません。でもこれらの勉強は、今、実際にとても役にたっているんですよ。役者という職業は言葉を使う職業ですので、日本語教育で学んだことは発声などにすぐに活かすことができますし、「教育」は他者と繋がらなければできないという点で、コミュニケーション能力を鍛えることもできました。また近現代文学のゼミで学んだ作品の読み方は、台本を読み解く上でとても大きな助けになっています。それだけでなく、大学では、大切な友人と恩師を得ることができました。
高校の時に役者になりたいと決意し、短大に入って演劇を学んでから恵泉女学園大学に入ったという経歴はものすごく回り道に見えるかもしれませんが、自分が学びたいことを勉強することができて、本当によかったと思っています。まだまだひよっこですが、これからも日々精進していきたいと思います。