恵泉ディクショナリー
生物多様性人間環境学科
[せいぶつたようせい] biodiversity
生物多様性とは
ある地域に生息している生物種の数が多い(種の多様性)だけでなく、ひとつの種の中にも多様な個体差・個性があり(種内の多様性)、生態系がバラエティに富んでいる(生態系の多様性)とき生物多様性が豊かであるという。
人間は農業、水・土壌、薬、木材など多くの面で生物多様性の恵みを利用しなければ生きていくことはできない。しかし、都市化・開発や外来種によって生息地を奪われるなどして、世界的に生物多様性が減少している。
開発の手が及んでいない自然だけが生物多様性の豊かな場所ではない。日本列島で農耕が始まって以来、長い時間をかけて人が自然に働きかけて作られてきた農村とそれを取り巻く環境は、生物多様性に富んでいるといわれている。恵泉女学園大学の近隣には、多摩の人々の営みによる「人の手が加わった自然」が広がっている。園芸や環境を学ぶことによって、生物多様性という観点から地域を見直し、地域の生物多様性を保全する活動に協力してほしい。
2009年12月22日 筆者: 篠田真理子 筆者プロフィール(教員紹介)
サ行
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