文化学科では、設立当初から、所属の教員それぞれが好奇心を発揮してパンフレットを作ってきました。パンフレットは「きる」に始まり「わたる」「かざる」「あそぶ」と、すでに4号を数えています。このたび「文化の事典」と名づけ、その電子版を作りました。
ひとつの言葉から、それにまつわるさまざまな文化現象を捉えてみたい、そんな思いから生まれたパンフレットです。言葉は文化の貨幣のようなもの、言葉のやりとりが文化を形作り後世に伝えてきたとも言えるでしょう。言葉の多面体が持っている意味の燦めきをじっと見つめることから、文化について何ごとかを発見することができるかもしれません。
文化学科は、地域を越え、時代を越えて、知の冒険を試みています。この事典にも、そうした「越境」の思いが込められています。ぜひ、ご一読くださいますように。