人が正装するのはどのようなときでしょうか。七五三、入学式、卒業式、成人式、結婚式、大切なお客さんに会うときなど、人生の節目で人は取って置きの服を着て自分を飾り人前に出ます。自分の庭で咲いた花をコサージュとして胸につけて晴れがましさに添えることもあるでしょう。また、自分の好きな宝石を、体のどこかに着けて気持ちを高めることもあります。出会った相手は、正装を見て、その人がこの出会いをいかに大切に思っているかを知ります。正装することは、相手を尊重することでもあります。相手を大切に思う気持ちを正装という形で表現するわけです。
正装は国や民族で様々です。スコットランドの男性の正装はタータンチェックのスカートです。韓国の女性はハンボク(チマチョゴリ)でゆったりと身を包みます。世界の人がそれぞれの正装に身を包んで出会うとき、そこには相手を大切に思う平和なときが生まれます。