橋は様々な姿を見せて、人々を魅了してきた。水上に架かるのが一般的なイメージであろうが、逆に水を通すためのもの(水道橋)もあって、実に多様である。変わり種としては、マザーグースにもある昔のロンドン橋のように、橋の上に家屋が載っていて、生活の場となっているものもある。ところで、橋は重要な通過点であるから、多くの人々が集まる。そこには、これまでにも、沢山の出会い、すれ違い、別れがあったはずである。だからこそ、ロンドン橋のように唄われたり、弁慶と牛若丸の対決のような伝説の舞台となったり(五条大橋)、映画のタイトルに使われたりして(「戦場にかける橋」「マディソン郡の橋」)、今なお人々の想像をかき立てるのであろう。