恵泉女学園大学

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教育農場・園芸

No.32

恵泉女学園大学教育農場
2000年1月9日

★多摩キャンパスの昨年と今年の11・12月の気温と降水量(教育農場測定)

  最高気温 最低気温 平均気温 降水量
1999年11月
2000年11月
21.0℃(11/13)
23.0℃(11/5)
1.4℃(11/29)
3.8℃(11/24)
11.8℃
12.6℃
72.9ミリ
165.5ミリ
1999年12月
2000年12月
16.8℃(12/9)
20.0℃(12/19)
-2.8℃(12/22)
-2.2℃(12/28)
6.7℃
7.9℃
4.2ミリ
12.8ミリ

教育農場の1月の主な作業予定

☆農場耕耘---ラベルや区画ヒモなどを片付け、お礼肥をまいた後トラクターで耕耘します。
☆ポット上げ---寒さに弱めの草花はガラス室で冬を越します。一回り大きめのポットに植え替えて、3月の定植を待ちます。
☆農具・資材の片づけ・整備---今年度の授業が終わると、次年度の実習の準備が始まります。
☆種・苗の手配---キュウリの苗やサトイモの種芋などは、今から発注しておきます。

1月の生活園芸の授業

ハクサイは虫に負けず、大きく結球しました。ダイコンも太くなりいよいよ収穫です。大きくて重いので、各自で収穫物持ち帰り用の袋をもってきて下さい。青々した学校のホウレンソウは、肥料、土、愛情(?)が違うせいか、いい味です。コカブも太りました。授業最終日には、作物を育ててくれた畑の土に、牛糞、米ぬかなどのお礼肥をまきます。一年間、お疲れさまでした!!

農場の鳥

学生が畑の除草をすると、土が掘り返されてたびたび中の虫が姿を見せます。皆が帰った後、その虫をねらってモズ(学名 Lanius bucephalus モズ科)が飛んできます。実習中も学生が除草をする様子を木のてっぺんからうかがっていますが、お気づきですか。
キィーキィキィキィと甲高く鳴いて、尾を回すように動かし、なわばりを主張しています。他の鳥の鳴き声をまねる習性があるそうです。ウグイスだと思っていたのも、モズかもしれませんね。

キャンパスの草花

寒さが厳しくなり、夏から秋にかけて楽しませてくれた花たちもすっかり枯れてしまいました。今は春に咲く花の苗が植えてあります。その中で、一番寒いこの時期でも花を付けているのが、ニワナズナです。小さい花がたくさんついて一つの固まりを作っています。今はとても小さな株ですが、暖かくなるとぐんぐん広がり、一株で20cm四方くらいになります。花の咲く期間が長いので、花壇やプランターにおすすめです。

(竹島洋子)

農場の雑草

春に花咲く雑草が、すでに農場にはえています。寒さに耐えるために、低い姿勢です。そのハルジオン(学名 Erigeron philadelphicus キク科)を見て「おいしそうな葉っぱ」と言った学生がいました。
春にはとうが立ち、80cmほどの高さで、薄桃色の花を咲かせるハルジオンも、今は低く葉を広げています。このように節間(茎の節と節の間、節は葉の付け根)が伸長せず、地際でこんもりと葉が茂っている形を、ロゼットといいます。ハルジオンは秋に芽を出し、ロゼットで越冬し、4月に開花するのです。

(菊地牧恵)