恵泉女学園大学教育農場
2002年1月16日
★多摩キャンパスの昨年と今年の11・12月の気温と降水量(教育農場測定)
最高気温 | 最低気温 | 平均気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|---|
2000年11月 2001年11月 |
23.0℃(11/5) 21.6℃(11/2) |
3.8℃(11/24) 2.0℃(11/28) |
12.6℃ 11.7℃ |
165.5ミリ 153.3ミリ |
2000年12月 2001年12月 |
20.0℃(12/19) 17.5℃(12/2) |
-2.2℃(12/28) -2.1℃(12/31) |
7.9℃ 7.1℃ |
12.8ミリ 28.1ミリ |
★花壇図作り---2002年春の花壇図を作ります。2001年秋に種を播いた草花のうち、耐寒性の強いものはすでに植え付けてあります。2002年の4月から6月にかけて次々と咲くでしょう。水仙は一足早く3月に咲きます。
★農具手入れ・補充---授業で使う鎌などの農具を研ぎます。その他、さまざまな資材の片付けや長靴の補充、肥料・種苗の発注など、新1年生を迎える準備も進めています。
★農場耕耘---収穫を終えたら、米ぬか、牛糞などのお礼肥えを施し、耕耘機で耕します。学園の農場はもともと石の多い土地なので、毎年石拾いをしています。今年も少しずつ拾っています。
★アイビーのグリセリン処理---毎年、生活園芸IIの授業で作るクリスマスリースに使っています。アイビーの葉を、グリセリン液につけて乾燥させます。革のようにしなやかに仕上がります。
★土壌検定---農場の土壌成分を調べます。
冬野菜の収穫をします。ハクサイ・ダイコンは重いので持ち帰るのが一苦労ですね。コカブもだいぶ大きくなりました。これらの野菜を使った鍋パーティーをする学生も多いようです。収穫の後は「畑にご苦労様」の意味で、お礼肥えを施します。
最後の実習日には、農場でとれた野菜で味噌汁を作ります。野菜の甘味で、これがまたおいしいのです。学生はお椀とお箸を持参してきます。1月21、22、24、25日の予定です。少し多めに作りますので、是非農場まで食べにいらして下さい。
玄米を精米する時出てくる、胚芽や種皮の粉がぬか糠です。学園の農場では、落合商店街(歩いて20分。ご近所です!)のお米屋さんから、肥料用の米糠をいただいています。社長さん自ら田んぼへ出向き、作っている方の顔が見えるお米を販売しているお店です。私たちは、そのお米から出た米糠を使っています。
牛糞堆肥は、八王子市の磯沼ミルクファームから購入しています。そこでは放し飼い牛舎に、コーヒーとココアの殻がたっぷりと敷き詰めてあります。牛舎からココアなどの殻、牛糞、乾草を取り出し、4ヶ月ほど醗酵させたものを、私たちは堆肥として使っています。充分な醗酵によって80℃ほどの高温になるので、雑草の種子や害虫の卵は死滅しています。
チャペル横のロックガーデンで、ゼラニウムがきれいに紅葉しています。この品種は、夏には小さな花を咲かせますが、この季節には特に紅葉が美しくなるものです。昨年の夏に植え付けたばかりの小さな株ですが、寒く、色の少ない冬の花壇の中で、はっとするような鮮やかな色を見せてくれています。
(竹島洋子)