恵泉女学園大学

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教育農場・園芸

No.40

恵泉女学園大学教育農場
2002年5月7日

★多摩キャンパスの昨年と今年の3・4月の気温と降水量(教育農場測定)

  最高気温 最低気温 平均気温 降水量
2001年3月
2002年3月
23.1℃ (3/21)
23.1℃ (3/30)
-2.4 ℃ (3/9)
-0.7 ℃ (3/15)
9.0 ℃
10.7 ℃
123.00 ミリ
207.20 ミリ
2001年4月
2002年4月
26.5 ℃ (4/20)
28.1 ℃ (4/15)
-0.8 ℃ (4/1)
5.7 ℃ (4/6)
14.2 ℃
15.5 ℃
46.20 ミリ
75.65 ミリ

教育農場の5月の主な作業予定

★ 草花移植---4月に種子をまいた草花に本葉が出てきたら、1本1本をセルパックに移植します。
★ 除草---農場や花壇の除草をします。気温も高くなり、一雨ごとに野菜や花だけでなく雑草もぐんぐん成長しています。
★ 花壇・プランター手入れ---除草、花がら摘み、追肥を随時行っています。
★ ラグラス収穫・乾燥---11月に「生活園芸I」の実習でムギワラギクのリースを作ります。その材料として昨年秋に播種したラグラスを収穫し、束ねて乾燥させておきます。(3/9)

 

5月の生活園芸の授業

「生活園芸I」では、連休明けにキュウリを植え付けますが、その前にキュウリを支えるための支柱を立てておきます。今月上旬に種子播きをするムギワラギクは、夏に花を収穫します。そして乾燥させてドライフラワーにし、秋にリースを作る予定です。4月に植えたジャガイモは、芽が出てきました。中旬には芽欠き、土寄せをします。さらにクラスごとの共同の畑にサトイモとショウガを植え付けます。
「生活園芸II」の農場で野菜を中心に作るクラスは、エダマメ、ミニトマト、インゲン、ラッカセイなど、1年生の時には作らなかった作物を栽培します。花を扱うクラスは、下旬にプランターや花壇をパンジーから夏の草花へ植え替えることになるでしょう。 

農場の樹木

「生活園芸I」実習農場周辺の山林で、段々畑のような枝葉の上に白い花を咲かせているのは、ミズキ(学名Cornus controversa)です。ミズキ科の落葉高木で、高さ10~20mにもなります。枝が幹から車輪状に出て横に広がる独特な樹形です。その枝の車輪を1年ごとに増やしていきます。秋、5mm程度の果実は黒紫に熟れ、ヒヨドリなど鳥の餌になります。
春先に幹を切るとミズが湧き出るから水木というそうです。

(菊地牧恵)

花がら摘み

プランターや花壇に色々な花が植えてありますが、花がら摘みはタネができる前に、咲き終わった花を一つ一つ摘んでいく作業です。これを行うことにより長く花を楽しめ、また、病気の発生源を防ぎます。
では、なぜ長く花を楽しむことが出来るのでしょうか?植物は子孫を残すために花を咲かせ、虫、鳥、風、などの助けを借りて受粉し、タネという子孫を残します。子孫を残せば仕事は終わり、枯れたり、再成長したりします。花がら摘みをすると、タネが育つ子房ごと摘み取られてしまうので、子孫が残せない植物は再び花を咲かせるというわけです。
植物にとっては嬉しくないけれど、花がら摘みは次の花を咲かせる大切な作業です。

(成田ゆりえ)

例)パンジーの花がらを摘む場合 花だけでなく花柄も取るようにします。