恵泉女学園大学

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教育農場・園芸

No.41

恵泉女学園大学教育農場
2002年6月10日

★多摩キャンパスの昨年と今年の5月の気温と降水量(教育農場測定)

  最高気温 最低気温 平均気温 降水量
2001年5月
2002年5月
27.0℃(5/21)
29.9℃(5/5)
7.0℃(5/1)
9.3℃(5/3)
18.2℃
17.4℃
193.20ミリ
110.35ミリ

教育農場の6月の主な作業予定

★ 農場管理---除草し、剪定枝チップでマルチします。
★ ムギワラギク・センニチコウ育苗---「生活園芸I」で使う補植用の苗です。
★ 花壇・プランター手入れ---除草、植え替え等を随時行っています。来年も花を咲かせる宿根草や、手入れ次第でもう一度花をつけるものは、切り戻しや花がら摘み、追肥などの手入れをします。
★ フウリンソウ種子播き---多摩フェスティバル販売およびキャンパスの花壇用として育てます。夏の蒸し暑さが苦手ですので、真夏は寒冷紗である程度遮光したガラス室で育苗します。

6月の生活園芸の授業

「生活園芸I」では、サツマイモ、サトイモ、ショウガを植え付けました。サツマイモには、草木灰(昨年、焼き芋にした時の焚き火の灰です)を元肥に撒きました。中旬からキュウリがどんどん収穫できます。☆収穫物を持ち帰る袋を持ってきましょう。
「生活園芸II」の農場クラスは、ミントやモナルダなどハーブ類の葉や花を収穫します。宿根草のハーブは過去3年間の先輩履修生が植え付け、管理してきました。また、トウガラシの苗を植え付けますが、これは去年採種した種子を播いて育苗したものです。支柱を立てて、秋の収穫を待ちます。下旬にはミニトマトとインゲンの収穫が始まります。花を扱うクラスでは、ハンギングバスケットを作ります。花壇やプランターは随時植え替えていく予定です。梅雨時期は挿し木に最適です。どちらのクラスも、キャンパス内のハーブガーデンから挿し穂をとって挿し木をします。

農場の鳥


黒い頭に白いほお、
そしてネクタイ
シジュウカラ(学名 Parus major、シジュウカラ科)は、スズメと同じ大きさで、黒いネクタイをしているような模様が胸にあります。メスの方が細いネクタイだそうです。主に昆虫を食べます。地上に降りて餌を探すことが多いけれども、よく枝先にぶら下がって虫を探しています。足が強いんですね。またツツピー、ツツピーと繰り返しさえずりますが、頭もよく、30種類以上の声を持っているそうです。「何の声だろう」と見上げるとネクタイ姿のシジュウカラが鳴いている、ということもありますね。

(菊地牧恵)

キャンパスの草花

クロタネソウ(学名 Nigella damascena)の青い花は押し花、丸い実はドライフラワーにして楽しめます。いくつかある英名のうちdevil-in-a-bushは実の形から、 Love-in-a-mistは花の姿からつけられたのでしょうか。独特な形の雰囲気をよく捉えていますね。和名のクロタネソウはそのままズバリ、種が黒いから。1mm程の小さな丸い種です。
こぼれ種でもよく咲きます。

除草と雑草

除草の季節となりました。除草は、目的の栽培植物以外に生える草(雑草)を取り除く作業です。

<除草のポイント>
(1) 雑草の根ごと取り除き、根についた土を十分に落とす。
(2) 除草鎌を使う場合は、刃を地面と水平にして土を削るように刈り取る。

しかし、取っても取っても出てくる雑草。その生命力には感心してしまいます。なぜ、こんなに雑草はたくましいのでしょうか?
雑草と呼ばれる植物の多くは、光によって発芽する性質と地中に10年近くも発芽せずに生存(休眠)できる力を持っています。土の中でたくさんの雑草のタネが眠っており、人間や動物が土を掘り起こすのをじっと待っているのです。そんな雑草の生き方を知ると、除草作業に気が引けてしまうかも!?

(成田ゆりえ)