恵泉女学園大学教育農場
2002年9月27日
★多摩キャンパスの昨年と今年の7,8月の気温と降水量(教育農場測定)
最高気温 | 最低気温 | 平均気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|---|
2001年7月 2002年7月 |
39.5℃(7/24) 35.8℃(7/30) |
20.0℃(7/29) 20.1℃(7/1) |
28.2℃ 27.1℃ |
24.9ミリ 148.6ミリ |
2001年8月 2002年8月 |
38.1℃(8/1) 36.2℃(8/6) |
18.8℃(8/19) 19.5℃(8/23,24) |
26.0℃ 27.3℃ |
356.8ミリ 253.7ミリ |
★花壇・プランター手入れ---除草、花がら摘み、植え替え等を随時行っています。夏の花が終わったら、フウリンソウなど耐寒性の強い植物を植え付けます。
★秋播き草花の育苗---9月に播種したものを1本1本セルパックに移植し、根が回ったらさらに大きなポットにあげます。ポット上げ用土は、黒土・赤玉土・バーミキュライト・乾燥鶏糞を混ぜて使っています。
★ラグラス播種---ガラス室で鉢に播いておき、畑が空いたら植え付けます。ラグラスは「生活園芸 I」で12月にリースを作るための材料のひとつです。秋に播いて春に収穫・乾燥しておきます。
★焼き芋準備---毎年薪用の剪定枝を近隣の造園会社から譲ってもらっています。10月にサツマイモを収穫し、11月に焼き芋にします。
★多摩フェス準備---今年も11月9日の多摩フェスティバルで苗や野菜、ドライフラワーの装飾品、オリジナル絵葉書(キャンパスの花)などを販売する予定です。
「生活園芸 I 」では、秋学期最初の週にハクサイの植え付けとダイコンの種子まきをします。ハクサイの苗は、夏休み中キャンパス内のガラス室で、防虫ネットを張って無農薬で育苗したものです。次の週にはコカブ・チンゲンサイ・ラディッシュ・サニーレタスの中から、班ごとに好きなものを選んで播きます。また、12月にリースを作るので、各自でムギワラギクとセンニチコウを収穫し、ワイヤーをさして乾燥させておきます。中旬にはサツマイモを収穫し、その後作にホウレンソウを作ります。下旬にはサトイモを収穫します。親芋は店で売られることはありませんが、教育農場のサトイモは親芋もおいしいので、是非食べてみて下さい。
「生活園芸 II 」の農場クラスは、7月に播種したブロッコリーとカリフラワーを植え付けます。トウガラシは赤くなったものから収穫します。モロヘイヤもまだ収穫できます。みそ汁に入れてもおいしいですよ。キョウナ、コマツナなど、生活園芸Iでは作らなかった葉菜も播きます。10月31はハローウィンです。今年も変わった形のカボチャを、キャンパスに飾りたいと考えています。
キャンパス内には、ハーブガーデン、ロックガーデンなど
いくつかの花壇があります。植え替え以外にも除草、花がら摘み、支柱立て、切り戻しなど多くの作業があります。その手入れをお手伝い下さっているのは、恵泉女学園園芸短期大学の卒業生中心の有志グループ(K.S.アイビーチェーン)のメンバーです。雨の降っていない金曜日の午後にいらしています。学生の皆さんも、一緒に作業をしてみませんか?植物に関して幅広くいろいろな事を教えていただけますよ。金曜日の午後、花壇の手入れをしている人に声をかけて、是非気軽に参加してみて下さい!!
皆さん、秋の七草をご存じですか?
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七草の花」
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花また藤袴 あさがほの花」
(順に、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ キキョウをさすといわれています)万葉集で山上憶良の詠んだこの二首により、秋の七草が定着したといわれます。
ハーブガーデンにはオミナエシ、フジバカマ、東門からチャペルの通り沿いにはハギ、農場周辺にはクズ、ススキなどが見られます。四季折々の花を感じ、楽しむこころを忘れずにいたいですね。皆さんのまわりではどんなお花が咲いているか見つけてみてください。
(成田ゆりえ)
イラスト:安藤幸子