恵泉女学園大学教育農場
2003年9月22日
★多摩キャンパスの昨年と今年の7,8月の気温と降水量(教育農場測定)
最高気温 | 最低気温 | 平均気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|---|
2002年7月 2003年7月 |
35.8℃(7/30) 32.2℃(7/11) |
20.1℃(7/1) 16.2℃(7/18) |
27.1℃ 21.9℃ |
148.6ミリ 226.2ミリ |
2002年8月 2003年8月 |
36.2℃(8/6) 34.5℃(8/24) |
19.5℃(8/23) 17.8℃(8/14) |
27.3℃ 25.3℃ |
253.7ミリ 344.6ミリ |
★花壇・プランターの手入れ---除草、花がら摘み、追肥、植え替えなど。
★農場除草---この夏も元気いっぱいだった雑草たち。まだまだ苦戦中です。
★ムギワラギク収穫・ワイヤリング---つぼみを収穫し、ワイヤーをさして乾燥させます。ドライフラワーのアレンジメントに使用します。
★ダイコン手入れ---多摩フェスティバルで販売する予定です。間引きをしながら、シンクイムシなどの害虫をひとつひとつ手で駆除しています。
★ブルーベリー収穫---冷凍しておき、「生活園芸 II」の実習でジャムを作る予定です。
★草花の種子播き---毎年秋のお彼岸頃に播いています。春に花咲く草花の種子まきです。
★ハクサイ育苗---「生活園芸 I」で植えるハクサイの苗は、J棟南側のガラス室の防虫ネットのトンネルの中で育てています。
★農具の整備・補充---鎌、移植ゴテ、長靴など、秋学期の実習に備えて洗って研いでおきました。
★有機JAS認証現地調査---今年も申請書類を8月に提出し、今月現地調査を受けました。専門の検査員が農場へ実際に行って、細かくチェックします。今年はその検査の監査を行う人も農林水産省からやってきて、総勢4名による現地調査となりました。書類と現地調査による厳しい検査を毎年受けて、有機農産物の生産農場として認められているのです。
「生活園芸 I」ではキュウリの後作にハクサイとダイコンを作ります。まず夏の間に生えた雑草をとり、牛糞堆肥などを施肥し、鍬で耕して植えつけま
す。残暑厳しい中での大仕事となるでしょう。10月に入ると気温がぐんと下がるので、その前に種子播きや植え付けをしておきたいものです。
「生活園芸 II」の野菜やハーブを畑で栽培するクラスでは、ガラス室で育苗しておいたブロッコリーやカリフラワーを定植します。シソの実やモロヘイヤ、ミニトマトなどの収穫もできます。花壇のクラスは、サルビアの花がら摘みと追肥、草花の播種などを手分けして行う予定です。
人間環境学科には「生活園芸 I」を担当している教員のゼミ(実践演習)が3つあります。そのゼミの学生たちは、種子から育てた苗を下記の場所に植え付けています。灌水や植え替えなどの管理も行います。
多摩センター駅前プランター、チャペル前プランター、G棟南側キッチンガーデン、スクールバス停前プランター。個性あふれる植栽です。ぜひご覧ください。
多摩キャンパスでは種子を播く季節を迎えました。秋に種子を播いて翌春から夏にかけて咲く草花の苗を育てます。秋播きは、秋の彼岸頃(ススキ{学名:Miscanthus sinensis イネ科}の穂が出て、ヒガンバナ{学名:Lycoris radiata ヒガンバナ科}が咲くころ)が種子播きの時期とされ、ここでは9月20日頃に播いています。(植物によって多少時期が異なります。)そして10月に移植、ポット上げをして、寒さに強いものは11月、弱いものは2~3月に花壇に植えつけます。翌春の花壇が楽しみですね!
春播きと違って特に注意することは、時期が遅れないように播くことです!!秋は急速に気温が下がり、日照時間も短くなるため、種子播きが遅れると生育も遅れてしまい十分に根を張る時間がとれず、冬越しも難しくなってしまいます。
(成田ゆりえ)