恵泉女学園大学教育農場
2004年4月2日
★多摩キャンパスの昨年と今年の3月の気温と降水量(教育農場測定)
最高気温 | 最低気温 | 平均気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|---|
2003年3月 2004年3月 |
20.5℃(3/31) 21.1℃(3/11) |
-2.1℃(3/5) -2.9℃(3/5) |
7.5℃ 7.7℃ |
191.2ミリ 129.2ミリ |
★花壇・プランターの手入れ *** 花がら摘み、施肥、補植、除草など。気温が高くなると植物の成長もはやくなるので、草花の手入れをこまめに行います。
★実習準備 *** 「生活園芸 I 」の実習では、1年生は二人一組で60cm×150cmの畑を4つ管理することになっています。そのための区画や、番号札を立てたりします。
★野菜育苗 *** 「生活園芸 II 」の実習で畑に植える予定のミニトマトやトウガラシの種子を蒔きました。ガラス室内で育苗管理を行っています。
1年生必修の「生活園芸 I 」の実習は、畑でのジャガイモの植え付けから始まります。肥料として牛糞堆肥、乾燥鶏糞、米ぬかを施し、四本鍬で耕して植えつけます。5月には、別の畑でキュウリの植え付けを行うので、その準備のため、4月のうちに肥料をまいたり、支柱を立てるなどの作業をします。
2年生以上の選択科目「生活園芸 II 」には、花壇の管理・草花の育苗を行うクラスと農場で野菜、ハーブ類を栽培するクラスがあります。花壇クラスは草花の種子蒔きを行い、野菜・ハーブクラスは3人で1組の班を作り、班毎に畑の計画を立て、種子を蒔き始めます。
キャンパス内には、ハーブガーデン、ロックガーデンなどのたくさんの花壇があります。花の植え替え以外にも除草や花がら摘みなどたくさんの作業があります。その手入れをお手伝いしてくださっているのは、恵泉女学園園芸短期大学の卒業生中心の有志グループ, K.S.アイビーチェーンのメンバーです。
雨の降っていない金曜日の午後にいらしていますので、学生の皆さんも、一緒に作業をしてみませんか?恵泉の歴史などもよくご存知の方たちなので、色々な話を聞くことができるでしょう。
キャンパスの芝生で、ゆっくりと時間を過ごすのが気持ちのよい季節となりました。花壇や畑には、びっしりと草が生え'除草'という作業も本格的に始まります。しかし雑草には厄介者の側面だけでなく、固い土を耕し、やわらかくする作用もあります。
道端にも普通に生えている『ヨモギ』(学名:Ambrosia princeps )は、お灸の「もぐさ」や草餅の材料として利用されています。この『ヨモギ』に幼苗の姿が似ている『ブタクサ』(学名:Ambrosia artemisiaeforia ) という草があり、間違える人も多いようですが、葉を揉んで良い香りのするほうがヨモギです。
雨の降った後は、樹木の萌芽でキャンパスの裏山に香りが漂います。見たり、聴いたり、触ったり、食べたり、嗅いだりして春の芽吹きをからだ全体で受けとめてみたらいかがでしょうか?
(黒沼陽子)