恵泉女学園大学

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教育農場・園芸

No.58

恵泉女学園大学教育農場
2005年3月14日

★多摩キャンパスの昨年と今年の1、2月の気温と降水量(教育農場測定)

  最高気温 最低気温 平均気温 降水量
2004年1月
2005年1月
14.1℃(1/2)
17.6℃(1/4)
-5.1℃(1/23)
-5.1℃(1/2)
4.5℃
3.8℃
1.90ミリ
23.60ミリ
2004年2月
2005年2月
19.8℃(2/22)
16.2℃(2/23)
-3.3℃(2/8)
-5.7℃(2/27)
6.3℃
3.6℃
30.70ミリ
85.10ミリ

教育農場の3.4月の主な作業予定

★農場の区画 ----1年生は2人1組で0.6×1.5mの畑を4つ管理することになっています。ひもを張ってラベルを立てて、区画します。
★草花育苗---- 夏から秋にかけて咲く草花の苗を、J棟南側のガラス室で育てます。種子播きは4月20日頃の予定です。
★ジャガイモ植え付け---- 7月に収穫し、食堂の人気メニュー、フライドポテトにしてもらう予定です。

4月の生活園芸の授業

1年生必修の「生活園芸I」の実習は、畑でのジャガイモ植え付けから始まります。肥料として牛糞堆肥、乾燥鶏糞、米ぬかを散布し、四本鍬で耕して植えつけます。5月にキュウリ植え付けを行うので、その準備のため、4月のうちに肥料を散布したり、支柱を立てるなどの作業をします。
2年生以上の選択科目「生活園芸II」には、花壇の管理・草花の育苗を行うクラスと、農場で野菜・ハーブを栽培するクラスがあります。花壇のクラスは草花の種子播きを行い、野菜のクラスは3人1組の班になり、各自の畑の栽培計画を立て、種子を播き始めます。 

花に心を託す

別れと出会いの多い季節となりました。卒業・入学のお祝いや、感謝の気持ちを込めて花を贈ったり、飾ったりと、思いやことばを花に託して表現します。
花は、食べ物や道具と違って、人間が生きていく上で、どうしても必要なものではないようにみえます。けれど、花と人間との関係の歴史は古く、約6万年前と推定される旧人、ネアンデルタール人が、死者を悼んで花を手向けたと想像され、ネアンデルタール人は、草花の観賞を対象とした「最初の花人」とよばれています。花に心を託す行動は、今も昔も変わることのない、人間特有の行動ではないでしょうか。
皆様も、キャンパスの花壇に植えられた植物の花開く様子を、ぜひお楽しみください。

(成田ゆりえ)

秘やかに・・・

教育農場では、陽光が一段と暖かさを増し、様々な生命たちが長い眠りから目を覚まし始めました。3月は、春のうららかなやわらかい風が吹くこともあれば、時折り寒い日に見舞われることもあります。小さく幼い芽は、再び雪の羽根布団をかけられて、深い眠りに誘われ「まあだだよ」と、身を潜めているかのようです。
春の訪れを待ち焦がれる思いは一層募り、思わず羽根布団を取りのけ、春の秘めやかな兆しを垣間見てしまう日々です。

(黒沼陽子)