恵泉女学園大学

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教育農場・園芸

No.59

恵泉女学園大学教育農場
2005年4月14日

★多摩キャンパスの昨年と今年の3月の気温と降水量(教育農場測定)

  最高気温 最低気温 平均気温 降水量
2004年3月
2005年3月
21.8℃(3/11)
18.5℃(3/9)
-6.7℃(3/8)
-6.6℃(3/14)
6.59℃
5.72℃
129.20ミリ
79.60ミリ

教育農場の4月の主な作業予定

★草花の種子まき --- 秋の花壇を彩る草花の種子まきをガラス室で行います。
小さな小さな芽はとてもデリケートで、目を見開いての作業が続きます。
★花壇・プランターの手入れ --- 花を長く楽しむために、咲き終わった花を1つ1つ手で摘んでいきます。
★花壇図制作 --- ハーブガーデンに植えられている100種類ほどの草花の、学名も入っている春の花壇図です。5月に発行する予定です。

4月の生活園芸の授業

まずは、鍬を使って畑を耕します。1年生は最初の授業で、ジャガイモの植え付けを行います。ジャガイモってどうやってできるのでしょうか?よく観察してみてください。新しい発見があるかも・・・。
生活園芸IIでは、生活園芸Iで学んだ栽培の基本を生かして、花壇づくりやハーブ・野菜作りを行います。チームで1年間の計画を立て、思い思いのものを育てていきます。人と環境に優しい有機農業を深く学んでいきます。

今月の花・こ・と・ば

花には遠い昔から、特別な意味合いが与えられ、西洋、東洋を問わず、様々な思いや感情を表すのに使われてきました。花言葉の起源や意味は文献によっても、また花色によっても異なります。ここでは、毎回1種類の花をピックアップして、ごく一般的使われている意味を紹介していきます。
皆様も、キャンパスの花壇に植えられた植物の花開く様子を、ぜひお楽しみください。

パンジー

学名:Viora wittrockiana スミレ科 園芸品種
花の形が物思いに耽っているように見えるパンジーは、フランス語の「Pansee(物思い)」に由来します。
そのため、花言葉も"もの思い""思想""contemplation(沈思黙考)"などの意味があります。現在は約500種ほどあり、キャンパス内でも約40種類ほどの違った色のパンジーを見ることができます。みなさんもキャンパスでお気に入りの1種類を探してみては?

(石井絢子)

Welcome !

昨年植えた花の種子が自然にこぼれ、凍り付いた土の中で冬を過ごした、たくましい命が、新しい緑となり花を咲かせました。ポピー、ノースポール、ヒメキンギョソウ・・・。そういえば昨年は、ここの場所にこの子たちの親がいたなあと記憶をよみがえらせ、美しかった花壇の花々を思い浮かべます。
花壇には、冬になると地上部が枯れ、根は地下で暖かくなるのをじっと待ち、春に再び新しい芽を出す『宿根草』という住人がいます。深い眠りから覚めた宿根草たちが、今年も華やかな姿を見せてくれようとしています。3月に、この住人たちの間に、新人である新しい苗を植え付けました。秋に種子をまき、ガラス室の中で丹念に育てられた苗は、外の風に当たり不安げでしたが、1ヶ月も経つと、その場所が気に入ったかのように、居心地良さそうにしっくりと、周りとの調和をとってきます。
そして、5月には約80種類の草花が一体となって花壇を美しく彩るのです。

(黒沼陽子)