恵泉女学園大学教育農場
2006年10月12日
★多摩キャンパスの昨年と今年の7,8,9月の気温と降水量(教育農場測定)
最高気温 | 最低気温 | 平均気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|---|
2006年7月 2005年7月 |
34.7℃(7/13) 35.5℃(7/27) |
18.7℃(7/21) 16.2℃(7/7) |
24.0℃ 23.6℃ |
202.10ミリ 292.00ミリ |
2006年8月 2005年8月 |
35.4℃(8/5) 35.1℃(8/5) |
18.7℃(8/2) 18.6℃(8/30) |
25.6℃ 26.3℃ |
184..70ミリ 295.00ミリ |
2006年9月 2005年9月 |
33.8℃(9/5) 33.5℃(9/23) |
15.0℃(9/24) 13.0℃(9/30) |
21.8℃ 23.6℃ |
201.40ミリ 152.70ミリ |
★春咲き一年草の育苗───9月に播種した草花の芽が顔を出し始めました。
小さな芽を一つずつ箸で移植します。
★焼き芋準備───毎年、近隣の造園会社から切り落とした枝や幹を譲ってい
ただいています。普通は廃棄処分されてしまうこの枝を、恵泉では焼き芋をするための薪として利用します。また、残った灰は土壌の肥料分として欠かせません。この農場では、地域のものを有効利用することを常に心がけています。
1年生必修の「生活園芸I」では、秋冬野菜の種子まきや植えつけが始まりました。ダイコン、ハクサイ、コカブ、サニーレタス、チンゲンサイ、ラディッシュ・・・収穫する日を夢見て期待に胸がふくらむ時期です。「鍋パーティーしようね!」と意気込んでる声を耳にします。
「生活園芸II」の花壇クラスでは、春咲き一年草の育苗を行っています。11月にはヒムロを使ってクリスマスのリース作りを行います。農場クラスでは、落花生やモチトウモロコシを収穫し、その後にレンゲ等の緑肥とキョウナ等の冬野菜を播きます。一本杉公園内の畑を管理するクラスは、ブロッコリーやハボタンなどを植える予定です。
学名:Bracteantha bracteata (異名:Helichrysum bracteatum) キク科
恵泉の学生さんにはドライフラワーでお馴染みのムギワラギク。今年もセンニチコウと並んで、畑で元気に咲いています。花言葉は黄金の輝き・永遠の記憶・思い出など。オーストラリア原産の植物です。
花弁に見えるのは、総苞と呼ばれるもので、本当の花弁を守るはたらきをしています。この総苞にはケイ酸という物質が多く含まれており、独特なカサカサした質感が特徴です。ケイ酸を含む花はドライフラワーに向いており、ムギワラギクの他には、センニチコウ、スターチスなどがあります。
(石井絢子)
11月4、5日に多摩フェスティバルが今年も開催されます。
園芸準備室では4日(土)のみの出店を致します。「生活園芸I」の実習で作ったサツマイモやサトイモのほかに、ダイコン、カブ、コマツナなどの有機JAS認定を受けている教育農場で生産された美味しい野菜を販売する予定です。その他、毎年好評のチューリップなどの球根やフウリンソウの苗、畑でとれたムギワラギクで作った装飾品、キャンパスの美しい四季を写した写真ハガキ等、多摩キャンパスならではの品々が並びます。
「生活園芸I」では、毎年10月に押し花ハガキを作る授業を行っています。押し花専用のハガキを用います。ハガキの上についている薄紙をめくり、その間に押し花をはさみ、上からアイロンをかけて仕上げます。デザインは各々の好きなように考えるので、皆、ハガキを出す相手を想いながら熱心に製作に取り組んでいます。授業の中では押し花の作り方についても学びます。この技術を利用して、日に日に色づく秋の木の葉を押し葉にしてオリジナルカードの制作にもトライしてもらいたいと思っています。
キャンパスの花壇にも咲く身近な草花の押し花を利用するこの実習は、日常生活を豊かにする心や、なにげない草花に感動する心を養って欲しいという願いが込められています。
(黒沼陽子)