恵泉女学園大学教育農場
2009年01月26日
★多摩キャンパスの一昨年と昨年の11,12月の気温と降水量(教育農場測定)
最高気温 | 最低気温 | 平均気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|---|
2007年 11月 2008年 11月 |
21.5℃(13日) 22.8℃ (7日) |
-1.2℃(24日) -1.5℃(21日) |
11.2℃ 10.7℃ |
49.5ミリ 67.8ミリ |
2007年 12月 2008年 12月 |
15.0℃ (7日) 18.5℃(10日) |
-4.0℃(31日) -4.8℃(27日) |
6.0℃ 6.6℃ |
36.3ミリ 79.5ミリ |
★草木灰作り ----焼き芋の焚き火で使用した薪の残りを燃やして、灰をつくります。恵泉の教育農場では、ホウレンソウを栽培する時に石灰ではなく、この草木灰を使用しています。
★土壌検定----一年間の授業が終了すると、農場の土壌成分を計り、来年度の施肥計画をたてます。毎年「Dr.ソイル」という土壌検定キットをつかっています。
★パンジーの花がらつみ----三日月花壇やプランターを彩っているパンジーは5月まで咲き続けます。咲き終わった花を取り除いて、株に負担がかからないようにします。
「生活園芸I 」では1年間お世話になった畑に「お礼肥」を施し、収穫したハクサイ、ダイコンを生で試食したり、これをつかったお味噌汁をみんなで食べて、一年を締めくくります。春、夏、秋、冬の様々な体験に思いを巡らせ、収穫の喜びをかみしめ、大地に感謝しながら最後の授業を終えました。
2年生以上の選択科目「生活園芸II 」では農場のブルーベリーをつかってジャムを作りました。農場クラスでは、キャンパスの落ち葉や裏山の落ち葉を用いて、次年度用の堆肥や腐葉土をつくりました。
皆さんは旧暦(太陰太陽暦)のことを知っていますか?旧暦の1日は地球の自転を、1ヶ月は月の満ち欠けを単位としています。ヨーロッパなどで広く知られているバイオダイナミック農法(有機農法の一種)には「月の満ちる時は種を蒔き、月の欠ける時は収穫をする」という考え方があります。日本でもその昔、農家は月のリズムと太陽の運行を基に、咲く花や虫の声、渡り鳥で季節を感じ、畑仕事を行っていました。現在も、この昔ながらの方法で、旧暦を目安に畑仕事をする方々がいます。みなさんも、夏野菜で試してみてはいかがでしょうか?
旧暦では、現在の暦より約1ヶ月遅れでお正月が始まります。旧暦の1月7日は「人日(じんじつ)の節句」、旧暦の七草です。災いを祓い、農作物の豊穣を祈願する七草粥を食べます。新暦の七草粥の時は田畑に見えなかった七草たちも、旧暦なら田や畑で見つけることが出来そうですね。
【畑仕事の十二ヶ月 久保田豊和著 参照】(坂下史恵)
持続可能な環境や社会をつくっていくために教育プログラムはどうあるべきか。「地域」、「教育」、「食」、「農」、「環境」をキーワードに考える国際シンポジウムを2月14日(土)13時から17時まで開催します。
食育、環境教育などの分野で先進的な取り組みがみられるイタリアとニュージーランドにおいて、長年優れた実践活動をしている方々を招き、それぞれの取り組みを紹介していただきます。
多くの方のご参加をお待ちしています。
【参加申込・問合わせ先】
恵泉女学園大学 教育研究支援センター
電話: 042-376-8339 (Fax 8218) e-mail:shien@keisen.ac.jp