恵泉女学園大学

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教育農場・園芸

No.75

恵泉女学園大学教育農場
2011年09月29日

★多摩キャンパスの昨年と今年の7月・8月の気温

  最高気温 最低気温 平均気温
2010年7月
2011年7月
37.0℃(7/24)
34.0℃(7/15) 
18.0℃(7/13,14)
15.0℃(7/21)
26.8℃
25.5℃
2010年8月
2011年8月
36.5℃(8/16,17))
36.0℃(8/18)
21.0℃(8/17)
17.5℃(8/21,22)
28.5℃
25.3℃

今年の7月・8月の平均気温は昨年より低く、8月は平年値26.5℃(過去30年、府中市)と比べても低かったです。

教育農場の10月の主な作業予定

「生活園芸I」関連では、11月に行うサツマイモの焼き芋に向けて、予備のイモを掘り上げたり、学生がイモを包むアルミホイルや焚き火の準備をしたりします。また、ドライフラワーのリース作りに使うリボンの用意、ムギワラギクやセンニチコウの収穫及びワイヤリングをし、授業に備えます。
来年の春に向けて、キャンパス内の花壇へ植える苗作りも始まります。まずはどんな花壇にするかイメージし、植物を選びます。そして播種をし、ガラス室内で管理します。

9月・10月の生活園芸の授業

長い夏休みの間、畑には雑草がたくさん生えました。「生活園芸I」の秋学期最初の授業では、まず除草をしてから根菜類や葉菜類の栽培の準備に入ります。取った草は畑に戻します。この雑草も有機栽培の土作りにとっては大切な資源となります。キュウリの後にダイコンを播種し、8月18日に播いたハクサイのポット苗を一班4つずつ植え付けます。また、ジャガイモの後にはラディッシュ、コカブ、チンゲンサイ、サニーレタスを播種します。10月中下旬になるとサツマイモとサトイモをいよいよ収穫します。サツマイモの後には、洋種と日本種の2種のホウレンソウを栽培します。草の成長がゆっくりになる秋から冬は、除草やマルチをする必要もあまりなく、収穫作業が主となります。実りの秋、食欲の秋を楽しめることでしょう。

ハーブガーデン

3・11の東日本大震災より半年が過ぎました。その間にも、多摩キャンパスのハーブガーデンは今年も春花壇、夏花壇と季節が移り変わり、11月初めの恵泉祭(今年より多摩フェス改め恵泉祭に)へ向けて、花がより元気に長持ちするように、花がら摘みや切り戻し作業を行っている最中です。
〔飯舘村を忘れない〕;ハーブガーデンの一角に、今年は「グラジオラス」が咲いています。とても上品なワインレッド色の品種です。この球根は、計画的避難地域に指定され、今年は畑を耕すことが出来なくなってしまった福島県飯舘村の有機農家、高橋さんより譲り受けて育てているものです。第二校舎の敷地にも、学生が植えたものがあります。植えられている土地に合えば、球根植物は毎年咲きます。
つい、自分の毎日で精一杯になってしまいがちですが、このグラジオラスが大学に植えられていることを胸に、「被災地の1日も早い復興を祈ることを忘れないでいよう。」という想いでいます。

(加藤美鈴)

ブルーベリー

7月の終わり、ブルーベリーを収穫していたときのことです。なんだか手の甲がチクチクしてきました。枝の先で傷つけたのだろうと気にせずに作業していると、つぶらな瞳、ライムグリーンの爽やかないでたち、少しとんがったフォルムの毛虫がそこかしこに!犯人はその子達でした。正体は「イラガ」の幼虫!刺されたときの痛みから「デンキムシ」とも呼ばれるそうです。ちなみにお隣の畑の廣瀬さんは、「アマンジャク」と呼んでいらっしゃいました。
その後、割り箸で撃退し何とか被害を食い止め、おいしいブルーベリーがたくさん収穫できました。今年は豊作で、去年の収量の2倍を超えています。やっかいな「イラガ」も大発生ですが、この収量には大満足です。この「イラガ」、見た目はかわいらしいので、興味のある方は調べてみて下さい。

 (佐藤佐知子)

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