No.80

恵泉女学園大学教育農場
2012年10月6日

「生活園芸 I 」が苦手な君へ

卒業してもう何年も経ちますが、私もみなさんと同じように大学一年生のときには「生活園芸 I 」の授業を受けて毎週畑で実習をしていました。そんな一年生の頃は正直なところ、大学生活がつまらなくて、自分のやりたいこともぼんやりとしていて、なんとなく興味のあることが見えても、それをどこから始めていけばいいのかわからず、悶々とした日々を過ごしていた記憶があります。
しかし、三年生になった頃から私の大学生生活は一変しました。頭の中でなんとなくぼんやりと思い描いていたことが、具体的に実現され始めたのです。そのきっかけのひとつは、園芸関係の授業でした。実は私自身、意欲的に取り組んではいなかったのですが、その授業でいろいろな人や考え方に出会い、それらが繋がっていったのです。
「生活園芸 I 」は必修科目ということもあり、興味がないのに受けさせられていると感じている学生さんもいると思います。しかし、私自身がかつて経験したように、思いもよらないところで、自分の人生や生き方を変える「何か」に出会うかもしれません。どこで何が起きるかわからない人生なのですからっ！恵泉には授業以外にも課外活動などさまざまな「出会い」があらゆるところに転がっています。少しでも興味をもったら何でもやってみてください！

「生活園芸 I 」講師（人間環境学科一期生）　東方真理子

★多摩キャンパスの今年の7・8月の気温と降水量

教育農場♪周辺探訪その2♪

春学期の授業が終わり夏休みに入ると、マルチの隙間から勢いよく茂りだす雑草たち！！その中で、特に私たちを困らせる雑草を紹介します。
☆ホソアオゲイトウ：放っておくと、茎があっという間に5cmほどの太さになり、高さも1ｍ超えに！そうなると簡単に抜くことが出来なくなってしまいます。
☆イヌホオズキ：小さなかわいいナスに似た花が咲き、小さな玉のような実をつけます。しかし、繁殖力は旺盛。高さはやや高い1ｍ弱ですが、横にもかなり広がり、抜こうとすると途中でポキッと折れ、抜かせないようにするという悪知恵の持ち主！さらにその果実は有毒です！！
☆クワクサ：そんなに大きくはなりませんが、かなり根が細かくびっしりとりと広く張られ、抜きづらく、楽をしようと上の方を持って抜こうものなら、節のところからとれてしまいます。
このクワクサはハーブガーデンにも出没します。
今年の夏は、暑くて雨の降らない日が長く続き、雑草も辛そうに見えました。しかし、彼らの生きる力はとても強く、日照りが続くときはあまり大きくならずじっと耐え、他のものより高くなることによって、たくさんの日を浴びて成長しようとし、根っこさえ残れば再生するぞと、体に仕掛を作ったり、自分の特色を生かしたりして生き延びていました。
秋学期、畑で学生を待っているのはそんな雑草たち...！さあ、除草だ～！！！

佐藤佐知子

図書館・教育施設

• HOME
• 図書館・教育施設
• 教育農場・園芸
• 園芸だより
• No.80