恵泉女学園大学教育農場
2012年11月10日
私は今、選択授業で「生活園芸 II 」を履修しているだけでなく、新潟県十日町にある恵泉女学園が委託されている花壇の手入れや、園芸課外活動「里地里山保全」といった、園芸に関する活動に積極的に参加しています。理由は、園芸の知識を増やしていきたい、ということもありますが、園芸を通して繋がる人との出会いや自然の豊かさ、そして何よりも育てる喜びを味わえる園芸が大好きだからです。私が園芸の魅力にはまったきっかけは、一年生の必修科目の「生活園芸 I 」でした。一年間園芸の授業で様々な作物を育てるうちに、人との繋がりを生みだす園芸の凄さや、植物の生命力の強さ、そして青空の下で心地良い風に吹かれながら作業した時の気持ちよさにすっかり魅了されてしまったのです。
恵泉の畑は知らず知らずのうちに、私にとって居心地の良い場所、植物が待っていてくれる場所、新たな発見ができる場所、そっと自信を与えてくれる場所。あげればきりがないほど私にとってかけがえのない場所になっています。今はそんな沢山の魅力が詰まった恵泉の園芸を学内外問わず、多くの人に伝えていきたいと思っています。
人間環境学科2年 荒井祐子
最高気温 | 最低気温 | 平均気温 | 降水量 | |
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2012年9月 | 34.0℃(9/13) | 15.0℃(9/24) | 24.2℃ | 253.8㎜ |
9月の平年値 (過去30年、府中市) |
27.1℃ | 19.2℃ | 22.7℃ | 224.6㎜ |
2012年10月 | 29.5℃(10/1) | 6.5℃(10/31) | 17.8℃ | 135.1㎜ |
10月の平年値 (過去30年、府中市) |
21.7℃ | 12.8℃ | 17.0℃ | 187.5㎜ |
キャンパス内には、ボーダーガーデン・ハーブガーデン・ロックガーデン・シェイドガーデンがあります。キャンパス外にも、尾根幹線と駅前に花壇があります。これらのガーデンの植栽を考える際に大切にしている事は、季節感と色合いです。ボーダーガーデンでは春に白やパステル系の軽やかな色で、夏秋には黄・オレンジ系とピンクの濃淡の暖色でまとめています。
また、ガーデンの環境と植物の特性を生かして、一年草をメインとしたガーデンと宿根草をメインとしたガーデンがあります。シェイドガーデンは日陰で育つ宿根草を多く取り入れ、葉の色や美しさを活かした植栽にしています。宿根草を植えることで、植物を長く楽しめる上、ガーデンのメンテナンスにかかる手間を減らすことができます。
どのガーデンもただ見て美しいだけではなく、香りを楽しみ、植物の質感を味わえ、四季や旬を感じられるガーデン作りを心掛けています。ハーブガーデンでは、色以外に香りや品種などに着目して、ブロックをテーマごとに分けました。ぜひ五感で楽しんでみて下さい!!
君塚亜紀子
学生が自ら農場で野菜を栽培し、味わい、販売に取り組む「恵泉やさい」という園芸課外活動をご存知ですか? 私はこの活動の中で、野菜を通し学内や地域の人と会話すること、自分達が育てた野菜を調理し、おしゃべりしながら食べることを楽しんでいます。そして、「恵泉やさい」が周りにいる人の生活の一部になることの喜び、楽しさを知っていくうちに、活動を通して地域の繋がりを作りたいという思いがわいてきました。
仲間と汗だくになりながら作業をし、時間を忘れて朝から日が暮れるまで畑にいることもあります。ひとりひとりが、学生、教職員、そして地域の方が喜んでくれる顔を想い、取り組んでいます。野菜に言葉はありません。でも、野菜を通して私たちの気持ちが伝わるように、ひとつひとつに想いをこめて作っています。
今年の夏、友人から「母親の料理コンテストに恵泉のトマトを使いたい」と依頼がありました。早速農場に収穫へ行ったのですが、期待に応えたい思いとは裏腹に、充分な数を揃えることができませんでした。すると、仲間から「せっかくだから、トマトだけではなく野菜セットとして届けよう!」と声があがったのです。トマト、オクラ、バジル、青トウガラシ、エゴマ、ヘチマの6品目を箱に詰め合わせ、麻ひもを使って可愛いパッケージにし、野菜を最大に活用できるようにレシピをつけました。
後日、その友人のお母様から「地球上の最高のプレゼントをありがとう!」というお手紙を頂きました。野菜セット一箱に詰まった仲間の想いが、繋がったと感動した瞬間でした。野菜を手にした方からの「ありがとう」という言葉、その時の笑顔を大切に、これからも皆で新たなアイデアを出し合い、想いが伝わる素敵な野菜をこれからも届けていきます。
人間環境学科3年 冨士田美奈