1回食育セミナー(2007.11.29) お洒落で手軽
2007年01月31日
特色ある大学教育プログラム(特色GP)の一環として、タカコ・ナカムラさんをお迎えし、第1回食育セミナーを開催しました。今回のセミナーでは、タカコ・ナカムラさんの研究、実践するWhole Food Lifestyleとは何か、その考え方について、また、Whole Foodという概念に出会うまでの経緯などのお話とあわせて、学生自身が手軽に作ることができる料理を実演していただき、参加者全員でいただきました。
タカコ・ナカムラ プロフィール:
食と健康と環境、オーガニックをトータルに学ぶ「タカコ・ナカムラWhole Foodスクール」を主宰。全米を遊学後、Whole Foodの概念に出会い、安全な素材を使ったお菓子工房、ブラウンライス(株)の創業、表参道「Brown Rice Café」メニュープロデュースなどを手がけ、札幌パークホテルのリニュアルメニュー監修、講演講師、レシピ商品開発など、全国的に活躍中。新刊「玄米パーフェクト・レシピ」(角川マガジン)、「タカコ・ナカムラのWhole Foodスィート」(河出書房新書)、「まるごといただきます」(西日本新聞社)
http://wholefoodschool.com/
日 時:2007年11月29日(木)1限・2限
場 所:恵泉女学園大学 多摩キャンパスG002(東京都多摩市)
参加者数:88名(学内学生:78名・教職員、同窓生10名)
●プログラム
お話:食から見直す生活スタイル、Whole Food Lifestyleのすすめ
実演:野菜をまるごと利用するべジブロス・クッキング
レシピ:人参と玄米のスープ
切り干し大根サラダ
味噌ニャカウダ
※材料はすべて有機野菜を使用
●セミナーの成果
「生まれてはじめて、料理してみようと思った!」
食と健康、食と環境のつながりを学び、生活すべてについて考え、見直していかなければならない、という意識が高くなりました。普段は捨ててしまう野菜の皮やへたなどを利用してつくるベジブロスに驚いた学生が多く、有機野菜には捨てる部分がないということを実感していました。アンケートの「自分の食生活の参考になったか」の問いに対して、参加学生の85%が「そう思う」(「どちらかと言えばそう思う」を加えれば100%)、「今日学んだことを家族や友人に伝えたいと思った」には73%の学生が「そう思う」(「どちらかと言えばそう思う」を加えれば96%)、また、「食について深く考えるきっかけになったか」には、67%の学生が「そう思う」(「どちらかと言えばそう思う」を加えれば98%)と答えています。セミナー終了後に、ひとりの学生が放った「生まれてはじめて、料理してみようと思った!」の言葉が印象的でした。
●今後の事業への反映
食べることを通じて生活全般を見直していくことを提案する、今回のような講座を授業の中に組み込むことで、学生の意識を大きく変えることが可能であることが明らかになりました。そこで、今後は1年生を中心とした導入教育の一部として、同様な食育講座を積極的に開催していきます。また、ここで芽生えた意識を継続、発展、定着させるために、自由参加の食育講座や教育農場で栽培している野菜を主役としたレシピコンテストの開催やレシピブックの作成を進めていくことによって学生たちの探求心と創造性を掘り起こしていくことの重要性を確認しました。