『生涯就業力』を育んだ私の歩み

生涯就業力「凛として、しなやかに
自分らしく生きる力を磨くために」

女性の自立が求められる昨今。誰かの行動や思想に頼って思考を任せるのではなく、賛成・反対するにしても、自分で考える、自分で決めるということを忘れないこと。また、「自分らしさ」に気づき、仲間のその人らしさを受け入れながら歩むことの大切さ。恵泉で過ごす中で、私はそれらこそが「自立」に繋がっていくと知ることができました。

日本語日本文化学科 4年
(学年は取材当時のものです)
吉田 有美香 さん
神奈川県立麻生高等学校出身
内定先:医療法人社団 めぐみ会

褒めていただいたことの
喜びが意欲に繋がった!

1年の秋学期のゼミ(『教養基礎演習Ⅱ』)では、『あさきゆめみし』の中から、源氏の女性批評のシーンを取りあげて、『源氏物語』朝顔巻と比較して発表しました。とてもよい発表だと褒めてもらったのが嬉しく、俄然勉強が楽しくなり、私を受け入れてもらえた喜びを感じました。

はじめるのは今しかない!

2年の春。日本語教員養成課程の主専攻を選択。先生の「やめるときはいつでもやめられるが、はじめるのは今しかない」という言葉に大きく励まされました。背中を押してくださる存在のおかげで、自分で決め、歩み出せるきっかけを与えられました。

自然が気づかせてくれたこと

4年生になり、『卒業演習』という授業で、ふと立ち止まる機会を与えられました。恵泉蓼科ガーデンへ足を運び、黙祷し、耳だけから感じる様々な自然の音に心が満たされました。豊かな自然に触れ、忘れかけていた「私」に気づかされました。

教員からのことば

3年の時からずっとゼミ長を務め、卒業論文では、『源氏物語』を題材にしたマンガ『あさきゆめみし』の浮舟をジェンダーとセクシュアリティの視点から分析。また、日本語教員の主専攻を取り、国内外の日本語学校での教育実習に取り組んでいます。並行して就活も行っているため、毎日全力で活動し、へとへとになっていますが、メンタルは強い方なので、心配はしていません。学内のサークルでも、部長を務めるなど、信頼がおけて、何でも任せて安心な学生です。社会に出てからも、リーダーとなって成果を上げてくれるでしょう。