恵泉女学園大学「生涯就業力推進センター」設立に寄せて
アドヴァイザリー・ボードメンバーの皆さまからのメッセージ

伊岐典子様

公益財団法人21世紀職業財団会長
厚生労働省雇用均等・児童家庭局長、
外務省ブルネイ国駐箚特命全権大使等を歴任

生涯就業力推進センター設立誠におめでとうございます。
恵泉女学園で学ぶ方々の幸せな人生のためにも、日本の社会経済の発展のためにも、とても意義深い取り組みだと思います。
私は小さいころから、結婚しても、子供を持ってもずっと働き続けたいと望み、それがかなうよう進路選択をしてきました。現在は、公益財団法人で、仕事を通じて輝き続けたいと願う女性たちを応援する活動をしています。その活動を通じていつも思うことは、継続的に自分の能力を発揮していくために情報を集め、知識を吸収し、研鑽していく努力を惜しまない女性を、神様は決して裏切らないということです。
ICT、AI等の発展による社会の大きな変化の中だからこそ、その変化の波も賢く生かして、恵泉女学園の皆様が強靭な生涯就業力を身につけられることを期待し、微力ながらそのお手伝いをさせていただければと存じます。

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榊原智子様

読売新聞東京本社 社長直属 教育ネットワーク専門委員
国の社会保障審議会、社会保障制度改革国民会議、仕事と生活の調和推進評価部会委員、読売新聞調査研究本部主任研究員等を歴任

生涯就業力推進センターの発足に、心からお祝いを申し上げます。恵泉女学園大学が高々と掲げる、「自分らしく生きる力」を磨き続けようという「生涯就業力」の考えは、これから社会に船出していく若い皆さんにとって、順風満帆な時はもちろん、迷った時、悩んだ時にも大切な羅針盤になることと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大は、いまも女性が置かれた立場が脆弱であることを浮き彫りにしました。正社員は在宅勤務などで守られる一方、パートやアルバイト、派遣労働などの人たちが次々と解雇され、その多くは女性でした。外出自粛となり、家庭では暴力や虐待が増えたとみられていますが、自力で生きる力がなければ、自分を守ることもままなりません。
「女性活躍の時代」は国が打ち出したフレーズですが、誰よりも女性たち自身のために“本物”にしなければならないと思っています。自らの人生を耀かせ、生き抜くための力を培って下さい。そのお手伝いをさせていただけるなら、本当に嬉しいです。

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櫻井龍子様

一般財団法人 日本カメラ財団理事長
最高裁判所判事 内閣府情報公開審査会委員
労働省女性局長等を歴任

最近、自分の人生を振り返ってみて、なかなか大変だったなと思う一方、結構面白かったな、いい人生だったなと思うことが多くなりました。多分、仕事を人生のど真ん中に置いて、それを通じて自分が成長し、自己実現ができたと思えるからでしょう。
学生の皆さんとは、時代も置かれた環境も大きく異なりますが、人生の生き方の基本は変わらないように思います。自分をよく見つめて、自分に合った生き方、職業を選択していくことが重要です。
その前提として、社会と人間への理解を深めることが不可欠でしょう。社会とは何か、社会と自分との関係は、人間とはどういうものかということです。その第一歩の学びをすることができるのが、大学時代です。いわば人生の助走期間です。助走がどれだけしっかりできるかによって、飛び出すときの角度や飛距離が左右されることは、スキーのジャンプ競技を見れば明らかです。
生涯就業力推進センターが皆さんの助走をしっかりと支えてくれることを期待します。

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佐村知子様

三井住友海上火災保険(株)顧問
京都府副知事 内閣府男女共同参画局長  内閣審議官・ 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局地方創生総括管補等を歴任

最近、日本では国を挙げて女性の力の活用に取り組んでいます。人々の家庭生活についての意識も男は仕事・女は家庭ではなく、女性は子供ができても仕事を続ける方がよい、という考え方の人が増えています。けれども日本の女性活躍の進みは遅く、女性の貧困が社会問題となり、コロナ下ではDVの増加など女性が深刻な影響を受けます。私は母から、これからの女性は経済力を持たないといけない、とよく言われました。女性は、結婚・出産・子育てなどライフサイクルの影響を受けやすく、男性よりも一般に長寿であり、自立すること、自分の経済力を持つこと、人と支えあう関係を築くこと、は大切です。生涯就業力推進センターは、しなやかで強靭なこころを磨き、個性を伸ばし、スキルや特技が身に着く、また、生涯を通じて学び続けられるプラットフォームとして、女性をサポートする強い味方となると思います。微力ですが私も是非、お手伝いしていきたいと思っています。

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鈴木悠二様

クレディ・スイス証券(株)監査役、サンガレン財団特別顧問、公益社団法人程ヶ谷基金理事
興銀常務取締役海外本部長 クレディ・スイス・グループ日本会長等を歴任

この度は 新設「生涯就業力推進センター」のアドヴァイザリー・ボードの一員としてお呼び頂き光栄に存じます。果たしてお役に立てるのか不安ですが、とにかくご要望に応じて努力させて頂こうと存じております。
「生涯就業力」という言葉は、「恵泉」につき勉強中の私には耳新しい言葉でしたが、昨年来のコロナパンデミックの中にあって一段とその意味合を深めてきたように感じます。今年は、ダボス国際会議のテーマ「グレート・リセット」が象徴するように、見直し・大変化の年であるようです。即ち、コロナ試練の中で各種既存制度・プライオリテイの再チェックが行われ、結果として各国、各層、各業でかってない変化が生じると予想されています。その意味で学生の皆さんも、日頃から変化への対応力を蓄えておくと共に 在学中も卒業後も各種情報収集アンテナを継続的に育て拡げておくことが大事と思います。機をみればチャレンジする心構えも重要でしょう。河井道先生は、世界恐慌の1929年に「恵泉」を創立されたとのことで、「恵泉」にはチャレンジ精神のDNAがあるものと期待しています。

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松島正之様

インテグラル株式会社常勤顧問 日揮(株)社外取締役 太陽監査法人経営評議会委員
日本銀行理事(国際関係担当)、ボストンコンサルティング・グループ顧問、クレディ・スイス証券会長 社外取締役(三井商船 三井不動産等)等を歴任

皆さん、昨年末に大日向学長のきもいり案件である「生涯就業力推進センター」が設立されました。 人生100年時代の到来とともに、終身雇用の後は年金生活、女性は婚姻を契機に家庭に入るという判で押したような人生設計は過去のものとなりました。 健康寿命が続く限り、それぞれの個人が自分のしたいことに挑戦し続けられる社会となり、リカレント教育の創造によってその可能性が大きく拡がってきています。
原点に立ち返ってみると、「生涯就業力」の獲得に捷径はなく、Carpe Diem(「今を生きろ」 英語では“Seize the day”)を積み重ねていくことに尽きると思われます。 今日一日、そして一瞬一瞬を大切に、自分の夢や信条の実現に向かって真摯に生きる、そうすれば人生は充実して楽しいし、未来も拡がります。
“ Yesterday is history, tomorrow is a mystery, today is a gift of God ” という言葉も心の糧にしてください。

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西川洋志様

国際自動車株式会社 代表取締役社長

「生涯就業力推進センター」設立、誠におめでとうございます。
ライフイベントに影響を受けやすいのが女性と言われていますが、残念ながらコロナ禍でそれが更に顕著となりました。そんな中、貴センターが設立されたことは大きな意味があると確信しております。恵泉女学園大学の学びの基礎として、「なにがあっても どこにあってもしなやかに 強かに 自分らしく生きる」 この学長のメッセージにすべてが込められています。当社の事業であるタクシーのドライバーは、生活を支える仕事です。10年前から始めた業界初の新卒採用では、毎年20~30名の女性ドライバーが誕生し、女性ならではのホスピタリティを発揮してお客さまから大変に喜んでいただき、男性社会であった業界を大きく変革する原動力になりました。まさしく女性の力で業界を変えたのです。貴センターの活動を通じてより多くの人財を輩出し、より良き社会づくりに貢献されんことを心より祈念し期待を寄せております。

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