6月19日(火)は、待ちに待った映画「レッドクリフ」紹介の日。台風の接近にも試験にもめげず、16名の学生・教職員が集まりました。
「レッドクリフ」とは、三国志の有名な戦場「赤壁(せきへき)」を英訳したもの。映画は約5時間にも及ぶ長大な作品ですが、当日は、約2時間のダイジェスト版を鑑賞し、その終了後は、文化学科の田中靖彦先生による三国時代に関する簡単な解説と、映画「レッドクリフ」の特徴や見所などについてのミニレクチャーがありました。
・・・皆さんは、3世紀にできた歴史書『三国志』では、あの曹操が英雄として褒め称えられていたと知ってましたか? 曹操を否定的に捉え、その対極として劉備や孔明たちを正義と位置づけるイメージは、あとになってから広く定着したものだったのです。そして、さらに現代の映画「レッドクリフ」では、今まであまりスポットライトが当たることのなかった呉の武将の周瑜に光が当てられ、完全無欠の主人公(トニー・レオン)として演じられたのが大きな特徴だということです。また、映画では戦いの中で大きな働きをなす女性登場人物も、実は歴史書の中では名前さえ明らかでないことも教えていただきました。「物語」が歴史の流れの中でいかにダイナミックに変わっていくか、そんなことも感じながら堪能できた「レッドクリフ」でした。
恵泉華流、映画のご紹介のほか、中国語や中国文化を学ぶ機会も、今後増やしていくつもりです。どうか夏休み以降も、@Kのご案内をご覧くださいね。