2015.2~2015.8まで韓国(聖公会大学)へ協定留学している学生より現地からの報告書が届きました。
留学生の声 その1
6月は、MERSという感染症が韓国で大流行し、語学堂が始まってから2週間も満たないうちに聖公会大学は1週間休校となり、友人と私は1週間ちょっと日本に帰るということがあった。初めにMERSが流行ったときは、インフルエンザみたいなものだと思っていたし、まず韓国で暮らしていて情報もないのでそんなに危険なものだとは考えてもいなかった。しかし、日が重なるに連れてどんどんMERSは悪化し、韓国で暮らして不安になることも多くなった。留学生がかなり心配している一方で、韓国人の友達はそんなの変わった様子もなかった。日本でもし感染症が流行ったときは、多くの人がマスクをするのに、韓国人にはマスクをする習慣もなく学校でも日本人しかマスクをしていないという状況もあって、韓国人と日本人の違いを感じた。
日本にいる間は久しぶりに学校に行き、ゼミの授業を聞いて先生とも話をし、自分の家でもゆっくり休むことができた。私が日本にいるころが一番流行していた時期らしく、一時帰国してよかった。その反面、語学堂の授業は1週間の遅れもあり、不安な点が多かった。しかし、語学堂の先生方が補講をしてくれるなど、自分で勉強して特に遅れもない。現在は、患者数は減少してきており、このままMERSがなくなるのではないかと言われている。韓国人の友達に日本に一回帰ると伝えたときには、「日本は対応が早い。少し大げさにとらえてもなにもしないよりはいい。」と話していた。なぜこんなことが起きてしまったのか、もっと詳しく知っていきたい。
最近は語学堂の先生がよく世界問題について話をしてくださり、日本人の留学生と日本の政治の話や、日韓関係について話すことも多くて自分なりにすごく勉強になっている。こんな話をしていると、もっと1から勉強しなおしたい。歴史についてもっと勉強をしたくなった。7月には日本の留学生たちと一緒に韓国にある戦争記念館にも行く予定だ。今年は終戦70周年で、日韓国交正常化50周年だ。韓国にいる間に韓国人の意見も聞きたい。次のゼミの課題の「社会問題」については、慰安婦問題について取り上げる予定だ。韓国人の意見、日本人の意見、台湾人の意見も聞いてまとめられたらいいと考えている。そして、韓国にいるときにしかできないことをこの残された時間のなかでできたら良いと思う。
また今月はTOPIK試験もある。語学堂の授業やテストが多くてなかなか勉強ができないが、TOPIKⅠを受けるので、満点をとるくらい勉強して成績が出したい。
留学生の声 2
6月の頭に、演劇サークルの公演がありました。自分がまさか、韓国に来て演劇をするとは思いませんでしたが、このサークルに入って韓国の友達と交流をしたり、祝日も一緒に練習をして、公演を成功させることができました。毎日、夜遅くまでの練習で大変でしたが、終わってみるととても悲しかっったです。
6月はMERSのことがあり、不安が多い月でした。寮にはテレビも無く情報がなかなか入ってこないので、とても不安でした。韓国の学生はあまり危機管理を持っている人がいなかったのでMERSがとても広がっていたことに気付きませんでした。聖公会大学が休講になってから、日本に一時帰国したりバタバタした月でしたが、久しぶりに日本の空気を吸うことができてとても良かったです。韓国に帰ってからは、大学が夏休みに入っていて韓国の学生に会う機会が少なくなって少し寂しいですが、留学生との時間が増えて今も楽しく過ごしています。留学生のみんなとカフェに行ったり、カラオケに行ったり、3時間話合ったりしていますが、この生活もあと1ヶ月ちょっとで終わってしまうと思うととても悲しいです。語学堂の授業では、だんだん難しくなって復習や予習に追われていますが、習い始めよりも少しずつ成長していると感じることができます。最近は、授業中に政治の話や経済の話をしたり、日韓関係について話し合ったりもして、とても勉強になります。最近は、留学生との間でも、社会問題や歴史、日韓関係について話したりもっと勉強したいと思うようになりました。
夏学期が始まってから、初めての中間テストが7月3日にありました。2級とは違ってとても難しくなったので、大変でした。来週は、韓国の友達と一緒にEverlandという遊園地に行く約束をしました。韓国に来てとても仲良くなった韓国人の友達がいるので、日本に帰国してからもずっと友達でいたいと思っています。
政治では日韓関係がとても悪化していますが、日本と韓国お互いに興味を持つ若者がたくさんいということも実感しました。あと2ヶ月を切ってあっという間に帰国日が来てしまうと思いますが、残りの期間も充実した時間になるといいと思っています。