韓国協定留学(聖公会大学)に6ヵ月留学している学生からの現地報告 派遣留学生の声:韓国

2015年08月10日 

韓国協定留学(聖公会大学)に留学している学生から現地報告書が届きました。半年間の留学生活で大いに実りのある時間を過ごせたようです。

留学生活があと2週間になった。語学堂の期末テストも終わり、今日成績が発表された。3月から韓国語2級3級を勉強してきて、正直物足りない感情もある。3級では普段韓国人が使っているような文法などもいっぱいでてきてとても勉強になったが、まだ知らない文法はたくさんある。日本に帰国しても、独学で4級5級を勉強する予定だが、現地で韓国語で勉強を教わるのと、独学で勉強するのはだいぶ差があると思う。いつどんなときにこの文法を使えばいいのかとかを教えてもらえたり、実践できるのは現地でなければできないと思う。だから、あとの4級5級を勉強できないのはとても残念だ。

7月は文化授業で戦争時にあった刑務所を訪れたり、歴史に関しての自分の考えを発表する機会があった。日本人だけではなく中国、台湾の学生もいるなかで歴史に関してお互い話し合うのはめったにできることではないし、とても勉強になった。また、発表だけではなく、韓国軍がベトナム戦争に行って起きた事件の話なども先生はしてくださり、今まで知らなかったことがたくさん知れて、またそれが日本人からの視点ではなく他の国の人の視点だと思うと、とても貴重な体験だと思った。最近は、韓国人の友達に韓国の歴史の教科書を読んだりもした。日本の教科書には載っていないような、戦争時代に日本が犯したこと。それが教科書には書かれていた。今年は日韓国交正常化50周年にあたる年だが、今も日韓関係が悪化していたり、若い人たちまで反日感情を持っているのは、小学生のころから歴史を学ぶときに必ず韓国の植民地時代のことを教えるからだと思う。日本は教科書に戦争時に他の国に対してしたことを書いていないから、若い人たちは韓国がなぜこんなにも反日なのか疑問に持つ人もいると思う。そこがまず一つの韓国と日本の歴史認識の違いだと感じた。私は、韓国でいろいろな歴史についての話を聞いて、改めて歴史はちゃんと知らなければいけないと思ったし、歴史についてなにも知らないのが正直恥ずかしくなった。

歴史に関しても先生からたくさん話を聞いたが、ある一人の先生は英語も堪能だ。そのため自身がヨーロッパで体験したことを話してくれることも多くて、私はそれにとても心を惹かれた。韓国留学を通して、韓国語はもちろんほかの言語も話せるようになりたいと思った。また、いろんな国の人々とも交流をしてみたい。
発表のテストでは自分を見つめなおして自分について話すものもあった。自分を見つめなおして自分について発表するのは日本語でも難しいのに、それを韓国語で発表するのは正直大変だった。しかし、自分がこれから何をしていきたいのか自分がどういう人なのかは、これから生きていく中で必要なことだと思う。このことを学んだのも韓国だし、語学堂では韓国語以外にたくさんのことを学ぶことができた。私は聖公会大学に留学して本当によかったと思う。

留学生の声 ②
留学してついに6ヶ月が経ちました。夏学期の語学堂 ももう終わり、あっという間に半年が終わりました。7月には韓国の一緒に遊園地に行きました。とても暑い日でとても大変でしたが、韓国の友達が案内をしてくれてとても楽しい1日を過ごしました。韓国の学生は夏休みなので、学校にはほとんど人がおらずとても静かですが、留学生との濃い時間がとても増えました。6ヶ月間、一緒に過ごしてきた仲間は、とても気が合うよい仲間になりました。初めて会った時は、お互いに人見知りをして、なかなか話せなかったけれど、今はなんでも話せるようになりました。8月の頭に、みんな一時帰国をするのでお別れになってしまうのがとても悲しいですが、これからも連絡をし合える仲になれたらいいなと思いました。

                

語学堂の授業では、普通の授業だけではなく野外授業は文化授業などもたくさんありました。仁川にあるチャイナタウンに行く文化授業では、雨の中、先生が出題した問題を解きながら見学をしました。また、語学堂の授業に韓国の伝統的な絵の先生が来てくださって絵を習ったり、韓国料理、トッポキとチヂミをクラスのみんなと作りました。特に、印象に残ったのは、西大門刑務所に行ったことです。日本人にとっては少し行きづらい場所ではありましたが日韓の歴史を学ぶよい機会になりました。授業では歴史や政治について話し合ったり、自分の考えを話す機会があったりとても勉強になりました。語学堂は、本当にわかりやすく韓国語の勉強がもっと好きになりました。話すテストは日韓の歴史について話したり、将来の自分について発表したり、難しいテーマが多かったですが、とても勉強になりました。そして、夏学期には優秀賞も頂くことができて、日本に帰ってももっと一生懸命頑張ろうという自信にも繋がりました。帰国日まで、あと2週間を切ってしまいましたが、残りの時間も無駄にせず過ごしたいです。来た当時は、6ヶ月後がとても遠く感じていたけど、あっという間に過ぎてしまってもうすぐ帰るという実感がまだありません。海外で長期間、1人で生活するということは簡単なことではありませんでしたが、このような経験をさせて下さった家族や一緒に過ごした留学生の友達、そして、韓国人の友達に感謝の気持ちでいっぱいです。半年後には就職活動が始まってしまいますが、留学の経験が活かせるように日本に帰っても頑張りたいと思いました。