タイ(パヤップ大学)6ヶ月留学している学生から現地レポートが届きました。 派遣留学生の声:タイ
2015年12月15日
タイでは11月にローイグラトンというとても有名なお祭りがあります。日本で言うところの灯篭流しにあたるこのお祭りは3日間ほど行いますが、灯籠流しのほかにコムローイというランタンも空に放ちます。コムローイを実際に近くで見てみると思ったより大きく、火をつけてしばらく待ってから手を放すと、浮力で勝手に浮かび上がっていきました。
ローイグラトンで流すグラトン(灯籠のこと)は専用のものがすでに売っており、私が見たものは全てパンで作ってありました。流れていく途中で魚のエサになるようにパンで作られているのですが、日本ではみたことのないようなピンクや緑色の派手な生地のパンにきらびやかな装飾とろうそくが施されていました。私たちはいつもお世話になっている寮のセキュリティースタッフさんの粋な計らいで、自分たちで木の幹を土台に草花で装飾した伝統的な灯籠を作ることができました。
コムローイというランタン飛ばしは、飛行機や飛行ルートとの関係もあるため、今年は11月25日の1日のみしか許可がでていませんでした。しかし寮の窓からや歩いているときなど、ぽつぽつと空にあがっていくコムローイを目にすることもよくありました。見かけるたびに、暗い空に浮かぶオレンジ色の光がとてもきれいで幻想的でした。
そもそもローイグラトンのお祭りに参加することができたのは、友人家族が私を案内してくれたからです。このお祭り時期、チェンマイはどこもとても混雑しているであろうに、快く私たち留学生を連れてきてくれた優しさに改めて感謝しました。タイに来てから、本当にたくさんの人たちの優しさに助けられています。このことから、私自身も周囲の人たちに親切の恩返しをしたいと以前よりも強く思うようになりました。これからは、どこにいても何をしていても、こういった気持ちを大切にしていきたいです。
そして11月はお祭りだけではなく、月末には期末テストがありました。ルームメイトと試験期間が異なっていましたが、彼女を尊重してルームメイトが勉強しているときは私もなるべく同じように勉強に励みました。テストへのイライラもあり、お互いに意思疎通がうまくいかず、不安になることもありましたが、テストが終わってからお互いに話し合えたことによって不安を解消することができました。お互いの気持ちを伝えあい、その意見に耳を貸すことは、やはり大切なことだと実感することができました。