3月初めから韓国(梨花女子大学)に留学している学生から現地報告レポートが届きました。 派遣留学生の声:韓国

2016年03月15日 

3月9日に韓国に来てから24日が経った。私が留学している梨花女子大学は、韓国最大の女子大学である。梨花女子大学は施設も立地もとてもよく、駅の周りもにぎやかで大変便利だ。私はこの梨花女子大学の敷地内にある寄宿舎で生活している。部屋は二人部屋なので、とても不安が大きかった。ルームメイトは27歳の台湾人だったが、文化の違いか、靴を脱いだままにしたり、部屋の中にあるトイレもスリッパをはかずに使用したり、最初は抵抗感があった。しかし最近では買いすぎたご飯を分け合ったり、一緒にお昼ご飯を食べに行ったり、いい関係で過ごせていると思う。

そして、3月15日から語学堂での授業が始まった。語学堂では1級から6級までレベル分けがされている中で、私は初級レベルである2級のクラスに入ることになった。私のクラスは全員で15人おり、中国、香港、台湾、マレーシア、アメリカ、イタリア、フランス、ノルウェー、日本という多国籍な人々で構成されている。私は昨年の夏に聖公会大学への短期語学研修プログラムへ参加したが、そこで一つだけ残念だったことがある。それはクラス全員が日本人で、先生も日本語が堪能なため、授業が日本語で進行されていたことだった。しかし梨花女子大学の語学堂は国籍が多様なため、完全に韓国語で進行される。授業のたびに知らない単語がたくさん出てくるが、英語や自分の国の言葉を使わずに、他の韓国語を使って説明するのでとても勉強になっていると感じる。また、それぞれの文化の違いを話すことも面白く、韓国文化授業にも参加し、授業が始まって3週間が過ぎたがクラスメイトとも仲良く過ごしている。

授業は進むスピードが速く、ミニテストや宿題も多い。毎日必ず文章を書くことか、ワークブックの宿題が課されるため、大変ではあるが身になっていると感じる。私はこれまで13年間も学生生活を送ってきたのにまともに復習をしたことがなかったが、こちらに来てからは毎日文法や単語の復習をしている。その甲斐があってか、ミニ単語テストでは50問中46問正解することができた。2週間後には初めての中間テストがあるので、よい成績をとれるようにしっかり勉強をしていきたい。

こちらに来てから私は、ライティングやリスニングに比べてスピーキングが苦手なことに気が付いた。語学堂のクラスにいる時には、韓国語を第二外国語として勉強している人を相手に話すため、少々発音を間違えても、単語を並べるだけでも通じてしまう。ここでは、「トウミ」という韓国人学生が留学生に韓国語を教えたり、生活の援助をしたりする制度がある。それを利用して、先週初めて韓国人学生と会話をしたが、ほとんど話すことができなかった。相手の言っていることは理解できるのに、自分の説明したいことが全く出てこない、また発音が悪く聞き取ってもらえないことが多かった。クラスの中では大体のことは話せるようになってきたのに、自分でも話せなかったことに驚いた。

私は、聖公会大学や韓信大学の留学生と比べて、韓国人学生と触れ合う機会が全くない。そこで韓国人の友達を作り話す機会を設けることが、今後重要だと思う。明日はトウミと2回目に会う日である。そして、同じクラスの台湾人から梨花女子大学の3年生に在籍している学生を紹介してもらったので、これから会っていくことになるだろう。

残りの留学生活は、まだ5か月間も残っている。最初の3週間は韓国での新生活に慣れることで精いっぱいだったが、これからもまた文化授業に参加したり、さまざまな国の友達を作ったりして、積極的に韓国での生活を楽しんでいきたい。