コロナ禍のなかでの海外留学生活~韓国・台湾からの現地報告~⑥ 派遣留学生の声:韓国

2021年02月15日 

今日、世界各国が新型コロナウイルス感染症の禍中にあります。この混乱の中、大学や家族など多くの人の支援を受け、韓国・聖公会大学に一年間留学をしました。もちろん、日本同様に韓国も新型コロナウイルス感染症による影響を大きく受けていました。当初、三月の頭から予定されていた語学堂での授業も2週間遅れで始まり、さらに対面の授業ではなくオンラインでの授業に変更されました。ですが、この留学を通して、韓国だけではなく他国の同じ目標を持ったクラスメートと切磋琢磨し合い学べるという留学の醍醐味を味わい、沢山の友人を作れました。他愛もない話や自分の夢など沢山の意見交換をした経験が、私の視野を広げるきっかけとなりました。私は、三年次で留学をしましたが、このような状況でも留学をしたことに後悔はなく、大きい刺激を受けることができたので良い機会だったと思っています。

聖公会大学への留学を希望した理由

大学一年~二年次に聖公会大学の夏季短期プログラムに2回参加をし、語学堂の雰囲気やソウルの中心部から少し郊外にある立地を含め、恵泉と似ている部分が自分に合っていると感じたからです。

語学堂での学び

1年間の留学の中で語学堂の授業を受けられるのは、合計で4タームあります。私は2級〜4級までの授業を受けましたが、授業中はパワーポイントを使った発表を行ったり、テーマごとの作文テストがあったりと、特に話す、書く能力を高める機会が多くあったと感じています。タームごとに中間考査、期末考査があったので、自分の苦手分野を強化し、TOPIK(韓国語能力試験)受験に備えることができました。また、語学堂の学生数も少なかったため、先生が私たち一人ひとりに寄り添って授業を進めてくれたことも利点だったと思います。また、ターム毎に何度か語学担当の先生と電話を通し、面談を行う機会があったので、気軽に困っていることや勉強法などアドバイスをもらうことができました。語学堂の授業以外にも、文化体験として他のクラスメートとコミュニケーションを取る機会や韓国の文化に触れる機会があること、また学部授業も履修することができました。

留学を通して得たもの

韓国語が上達したのは当然ですが、その他にもさまざまなことを自分のモノにできた一年でした。留学に行く前の自分自身の目標として、積極性や計画性を身につけたいと考えていましたが、おりしもこのコロナ禍では積極性や計画性が必要となる場面が多くありました。と同時に、今後に向けて直していきたい弱点を見つけることができましたし、普段の生活でどれだけ周囲の人に頼ってきたのかということを再認識した一年でもありました。

この留学で出会うことができた全ての人たち(現地大学生、よく行くお店でできた友人、他国のクラスメート、同じ目標を持った日本人の友人たち)のおかげで充実した留学生活を過ごすことができました。留学をしていなければ、改めて自分を見つめ直したり、将来の夢について具体的に考えたりすることも含め、このような素晴らしい経験はできなかったでしょう。

オンライン授業の様子
文化交流授業にて