梨花女子大学 派遣留学生の声:韓国
2022年12月26日 投稿者: 日本語日本文化学科 岡田彩希
留学先・期間
韓国(ソウル)にある梨花女子大学へ2022年9月から2023年2月まで半年間、派遣留学という形で留学中です。梨花女子大学へ留学と言っても韓国の学生の方達と一緒に講義を受けるのではなく、大学が運営する言語教育院(通称 語学堂)という講師のレベルやプログラム内容などにおいて、韓国で最もレベルの高い外国人のための韓国語教育機関で学んでいます。
学内は木々が多く、紅葉の時期はとても綺麗でした。
留学に行く前の不安
恵泉の1年次、必修の第二外国語で韓国語を履修していたため、時間はかかりつつもハングルは読め、簡単な単語は学んでいる状態でした。しかし1年生が終わってからの半年間、全く韓国語に触れずに生活していたため、残念なことに学んだことはほとんど忘れていました。韓国に知り合いがひとりもおらず、自分の言語力で果たして本当に生活が成り立つのかという不安はとても大きかったです。
留学に行ってから大変だったこと
やはり言葉が分からないことで、最初はとても苦労しました。生活をする中で簡単なことでも精神的な負担が大きかったように思います。私の場合、英語が多少話せたので、留学当初、どうしても誰かと話さなければならない場面では英語を使っていました。しかし大抵の場合は英語で話しかけても韓国語で返ってきてしまうので意思疎通が図れず何度も困りました。
留学が楽しくなった点、日本の生活と違うからこそ発見したこと
語学堂には外国人しかいないので、普通に日本で生活しているだけでは出会えない様々な国籍や境遇を持っている人々と沢山出会えるのが魅力で、楽しい点です。特に梨花女子は韓国でも有名大学で、立地もソウル中心部と便利な上、その施設を語学堂生も使うことができます。そのため語学堂にも優秀な学生が多く集まっています。またテスト期間前は休日でも大学内で勉強している多くの学生たちの姿があり、キャンパスライフはすべてが私にとって大きな刺激です。
写真は日本の本が置いてあるコーナーです。
日本の生活と違うからこそ発見したことが二つあります。
ひとつ目は親のありがたさです。私は今まで実家で生活していたので家事は基本的に親にやってもらい、病気になった時も看病してもらっていました。しかし韓国で初めて一人暮らしを経験し、親のありがたみを実感するようになりました。特に熱を出した日は、人生で最も親と生活できていたことの意味を感じました。
二つ目は異なる様々な国の価値観を目の当たりに出来たことです。クラスメイトが自分の国では当たり前だったことを授業中にして、先生に怒られたことがあります。そのクラスメイトは後で、とても驚いたと話していました。文化の違いが摩擦を生んだ例でしょう。
別の日には梨花女子に通っている韓国人の知り合いから、当たり前のように政治の話をされたことがありました。この二つの出来事はどちらも私にとって驚きで、まさにカルチャーショックでした。しかし同時に視野を広げるきっかけにもなった出来事でしたから、これこそ留学をしなければ得られなかった経験だと感じました。
ZOOMを使って、韓国に留学しながら、恵泉の授業も取っています
正直、海外でひとりの生活は大変なことの方が多いです。そんな中、Zoomで恵泉の先生や友人達と学ぶことができる機会はとても大きな心の支えです。
こちらで生活していると本当に韓国語のことしか考えなくなるので、週一回恵泉の授業を受けることによって、恵泉にいる間に学んだことを思い出すこともでき、恵泉と韓国での学習を両立することができるとても有意義な制度だと感じています。
恵泉入学を前にした留学に将来行きたい生徒さんに対してのひとこと
私は恵泉に入学してから初めて韓国語を学びました。学んでみると思っていたより難しく一度は学ぶのを諦めてしまいました。それでも韓国留学への憧れから、留学を申し込みました。他大学ではある程度行く国の言語ができないと派遣留学生として留学に行くのは難しいそうです。私のように0の状態で留学に来られたのは恵泉だからこそだと考えています。
留学に行く前も、ビザや保険のことなど不安なことが沢山ありましたが、教務課の方が親身にサポートしてくださったからこそ、私は今こうして韓国で学ぶことができています。留学や韓国語に興味がある、でも韓国語が全く話せない状態だからとてもじゃないけど留学なんて、と諦めるのはもったいないこと!恵泉は学生にやる気さえあれば適切に応えてくれる学校です!
夜でも人が沢山いてとても賑わっていました。
普段生活しているソウルも上から見るといつもと違う印象を受けました。
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