■卒業年:2003年3月卒業
■勤務先:国際交流基金日本語教育支援部
2003年に日本文化学科を卒業し、日本の企業に1年務めた後、タイ国立カセサート大学付属学校で5年間日本語を教えました。現在は国際交流基金日本語教育支援部からの派遣で、インドネシアで日本語教師として働いています。
実は中・高・大と恵泉で10年間も過ごしてきたので、海外を転々としている私にとって、恵泉はいつ行っても落ち着く我が家のような存在です。もともと高校時代から海外で働きたいという夢があったので、在学中も日本文化学科に籍を置いていながら長期タイフィールドスタディーに参加したり、国際関係の授業を履修したりと、友人からも「あれ?日文だったの?」と聞かれることが多かったように思います。そんな風に自由に自分のやりたいことをやらせてくれ、温かく見守ってくださる先生方がいたからこそ、安心して外の世界に飛び出せました。恵泉では少人数での授業が多く、講義形式より対話型の授業が多かったのですが、教える立場となった今、その「自分で考える力」を促す授業方法が私の根本的な教育概念に大きく作用しているように思います。もともと私は勉強が得意でも好きでもなかったので、現在「教える」立場にあるのが本当に不思議ですが、常に「学ぶ」姿勢を忘れずにいたいです。学生時代は、大学を卒業したら勉強も終わり!と思っていたのですが、それは大間違いでした。現在も学生や同僚に色々なことを教えられる毎日で、日々新たな発見があり、驚きの連続です。
勉強が嫌いだった私ですが、4月にインドネシアでの任期が終わってから、今後の自分の幅を広げるべく大学院に進学する予定です。なかなか重い腰が上げられなかった私に、卒業後も親身になって何度も進学を勧めてくださった先生方や家族のおかげで、また学生という立場でアカデミックな世界に戻ろうと決心がつきました。これからも、様々な学びを通し、常に何かを吸収し続ける人でありたいと思います。