■卒業年:2009年3月卒業
■勤務先:恵泉女学園大学 恵泉地域言語活動研究会
私と恵泉との出会いは遠い遥か昔、恵泉の中学に遡ります。私は只今、60歳を迎えようとしています。今年は初孫にも恵まれました。
《チトは天使でした!》で終わるお話「みどりのゆび」(モーリス・ドリュオン作・安東次男訳 岩波書店 1965年)を中学の感話で伺いました。心を揺り動かされた、あの時の体験は、今も体のどこかに残っています。それから、40年を経て恵泉女学園大学の門を社会人として叩きました。
入学式では保護者と間違えられ、卒業式では証書授与でお辞儀をした途端に角帽が頭から滑り落ちそうになりました。右も左もわからぬ、新入生の私を学生たちは温かく迎えてくれました。発表だ、レポート提出だ、何が何やらわからず、学生らとあたふたと過ごした時間は今では貴重な思い出です。わからないことが多かった私の質問に事務職員の方々は熱心に耳を傾けてくれました。
大学での学びは、考えることの大切さ、考え方を知ることにあったと思います。幸い、私は卒業後も大学でお仕事をいただき、学生の言語活動のお手伝いをさせていただきました。5年間、この仕事に携わり、キャンパスの空気をいっぱい、吸うことができました。今、まさに、自分を発見しようとしている、学生は眩しいばかりです。あなたも、是非、この平和を目指す大学にいらしてください。そして、「平和の種を運ぶ風」になりませんか。