渡部 仁美 さん 国際社会学科

■卒業年:2010年3月卒業
■勤務先:株式会社ぶんか社 Ranzuki編集部

この仕事の魅力・やりがい

Ranzukiは、ティーンの女の子向け情報誌。企画に合わせた誌面構成、モデルやスタッフの手配、デザイナーとの打ち合わせと、仕事はたくさんあります!めざすのは、もちろん楽しめるページ作り。以前、編集長に原稿をチェックしてもらったとき、「自分の都合で作ったページだから、読者の心に響かない」と指摘されました。「学生の少ないお小遣いから490円もする本を買ってもらい、こんなつまらないページがあったら申し訳ないでしょ」とも。すごくショックだったし、悔しかった。同じ失敗を繰り返さないよう、言われたことは全部ファイルして、何度も見返しています。だからこそ、読者アンケートで良い評価をもらえたときは嬉しいです!

業界ココだけ話!

私はアシスタント歴が長く、現場でモデルの子と接する時間が多かったので、今はお母さんのようなポジションになっています。あるとき、モデルの着替えたあとを見たら、脱いだ服がグチャグチャに!撮影後、その子に「スタイリストさんの気持ちも考えてあげようね」と言うと、すごく反省してくれて。生意気なところもありますけど(笑)、素直でいい子ばかりです。Ranzukiでは、読者と同世代のモデルを使い、より共感できるページ作りを意識しています。友達や彼氏のことで悩んだり、学校が苦手だったり、将来について迷ったり ―― キレイなだけじゃなく、リアルな姿も載せることで、共に成長している!と思ってくれたら素敵ですね

後輩への応援&アドバイス

編集者をめざすなら、どんなこともまずは嫌がらずに挑戦してみて!それが視野を広げる第一歩ですよ。私がそう思うきっかけとなったのは、大学時代の「園芸」の授業。地方出身なので、わざわざ東京に出て来てまで土をいじるのが嫌で、あまり真面目に参加していなかったんです。すると先生が理由をじっくり聞いてくれ、「それならそれでいい。でも1回、学校で作った野菜を食べてごらん」と大根をくれました。下手なりに調理して食べてみたら、ビックリするほど美味しくて。嫌々言ってるだけじゃ新しい発見や感動に出会えないことに、そのとき気づきました。視野を広げてくれた大学には本当に感謝していますし、人として成長できたと思います。