熊本地震で被災した皆様には心よりお見舞い申し上げます。
まだ余震が続く中、私たちにも支援の在り方が問われると同時に、災害への「備え」の重要性と実践の難しさも突きつけられているように感じます。
さて今学期も、CSL(コミュニティ・サービス・ラーニング)の事前授業が始まりました。
この授業では、地域活動に入る際の心構えをグループワーク形式で学んだり、活動先の方をゲスト講師としてお招きする、活動先を見学するなどして、地域活動についての理解を深めます。
いつも初回の授業で「なぜCSLを取ろうと思いましたか?」という質問を投げかけています。
今学期も、「大学に入ってからの一年間を振り返って、まだこれをやったといえるものが見つかっていない。これを頑張ったといえるものができればと思って挑戦しようと思いました。」と答えてくれた学生がいました。
実は、「何かにチャレンジしたい」という気持ちでCSLを履修する学生は少なくありません。
CSLがそんな「何か」になれたらと願い、学生を全力でサポートしています。
ここに、CSL活動を通して自分の夢を見つけた卒業生から在学生へのメッセージを紹介したいと思います。この学生(当時)は、在学中のCSL活動がきっかけになり保育士を目指すようになり、在学中に保育士の資格を取るためにダブルスクールをしながら卒業論文も書き上げました。
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私は川崎市黒川青少年野外活動センターで、夏休みに行われる子どもたちのキャンプのスタッフとして活動しました。私の役目は、1つの班(子ども8人)を担当し、活動と生活の全てを子どもたちと共に過ごし、その手助けをすることでした。
私にとって、子どもと接することも、キャンプをすることも、知らない人達と何かをすることも、何もかもが初めてでした。活動中はまさに暗中模索、手探り状態。でも、ひたすら自分にできることを全力でぶつけました。その結果、私はこの経験から数え切れない程の刺激をもらうと同時に、「子ども」という存在は、私の中の新たな世界の扉を開けてくれました。そのカギとなったのがこのCSLの活動です。
初めてキャンプで子どもたちと出会った日から、CSL終了後もずっと子どもたちと関わり続け、今3年目に入りました。人生をかけたいと思う夢を見つけ、子どもと関わる世界で生きる覚悟を決めて、日々学んでいます。また活動先の黒川青少年野外活動センターは、生きる上で大切なことを教え導いてくれ、いつも私を温かく励まし、心の栄養をくれるかけがえのない大切な場所です。
みなさんもCSLというカギを使って、新しいセカイ、新しいジブンと出会ってみませんか?
(写真は活動の様子)
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他にも、障がい者の施設でCSL活動をしたことがきっかけとなり、社会福祉分野で仕事に就く目標を持ち、卒業後に専門学校に進学する卒業生もいました。
いざ就職活動をするときになって、「私は何をしたいんだろう」と悩む学生は少なくありません。
いや、社会に出てからも、それが見つかっていない人もいるでしょう。
自分の好きなことに時間が使える大学生のうちに、自分がこれと信じる道を見つけることを学生生活の目標にしてはいかがでしょうか。
そのために、新しい世界への一歩を学生が踏み出すためのお手伝いをこれからもしていきたいと思います。