第16期生(2015) の記事

私たちの食生活

2015年09月16日  投稿者:人間環境学科3年 楢崎唯

タイ長期FSがはじまってから3週間が経ち、ようやくこちらの生活にも慣れてきました。タイに関する様々な授業やフィールドトリップなど、毎日新しい発見があり、充実した時間を過ごしています。そんな日々の中でのお楽しみといえば、食事。普段食事はその日の気分よって、学生寮の食堂で済ませるときもあれば、近くのお店に食べにいくこともあります。

お店によくある定番メニューといえばクイティアオというタイ風ヌードルやごはんの上に鶏肉をのせるガオマンガイ。タイ料理といえばグリーンカレーやトムヤムクンなど辛い料理をイメージするかもしれませんが、優しい味の料理もあるんですよ。タイ料理は基本的に味が薄目なので、調味料で好みの味付けができるのも嬉しいところ。学生寮の近くのニマンヘーミン通りはお洒落な喫茶店や美味しい料理屋が沢山あるので、新しいお店を発掘するのも楽しいです。

部屋でゆっくりしたいときは、スーパーマーケットを活用します。スーパーマーケットには東南アジアならではの果物や野菜がずらりと並んでいて、何を買おうかとついつい目移りしてしまいます。日本食も豊富で、大手メーカーのお菓子はもちろん、納豆や豆腐、お寿司もありました。街を歩くと日本食レストランを見かけることも多く、タイの人にとって日本は身近な存在であることを感じます。日々の食生活の中でも勉強になることは多いです。

けれども、やっぱり美味しいのは家庭の味!先週チェンライのパンラオ村にホームステイしたのですが、お母さんがつくるタイ料理は別格でした。滞在中に一緒につくったトムヤムプラームック(いかの辛いスープ)が美味しくて、感動してしまいました。そして何より、美味しいごはんを誰かと一緒に食べることが何よりも幸せであることと感じさせられる瞬間でした。

村のホームスティ先のお母さんが作ってくれたトムラムプラームック<イカのトムヤムスープ

カンチャナブリFTの準備授業 

2015年09月14日  投稿者:IS3年 A.W

今月末にあるカンチャナブリFTの準備授業として、デイヴィッド・ボゲット先生に泰緬鉄道について教えて頂きました。ボゲット先生は京都の大学で36年間教鞭を取っていて、日本語はもちろん関西弁も流暢にお話ししていて、びっくりしました。泰緬鉄道とは第二次世界大戦中に日本が作ったタイからミャンマー(当時のビルマ)につながる鉄道のことです。日本の植民地への物資の運搬を目的に作られたこの鉄道は、連合軍の捕虜と、当時植民地であったアジア人労働者の熾烈を極める労働と犠牲の上に作り上げられました。

戦後、捕虜たちは映画や墓地が作られましたが、名もなきアジア人労働者たちは光をあびることなく消えていきました。私は初めて泰緬鉄道のことを知りましたが、戦争の怖さと愚かさを改めて実感しました。まるで黒色のペンキで胸を塗りつぶされたような感覚でした。

歴史学が専攻の先生のお宅には歴史的に価値がある貴重なモノがたくさんコレクションされており、お話を聞いた後にみんなで感嘆の声をあげながら拝見しました。とても濃厚で充実した時間でした。

ボゲット先生のお家にお邪魔してお話を聞きました。

NGO訪問 Development Education Program for Daughters and Communities

2015年09月11日  投稿者:HE4年 安藤美季

チェンライ県で農村ホームステイを終えて、ミャンマー国境付近のメーサーにあるNGODEPDC(Development Education Program for Daughters and Communities)を訪問しました。

DEPDC は、1989年にDEPDCのダイレクターであるソムポップ先生と「少女売春をなくしたい」の著者である稲垣三千穂さんによって設立されました。設立当時の活動目的としては、児童労働や性的労働などで強制的に働かせられ、搾取されていた子どもを対象に保護・ケアを行っていました。現在では、養育者がいない、経済的、国籍がない、性的虐待などを受けた子供たちを対象に文字の読み書き、算数やライフスキルなどのノンフォーマル教育を提供しています。

午前中はタイ語、算数、英語などの科目を学び、午後のアクティビティは農業(実際に育てた作物を週2回お昼のおかずとし、持ち帰ったりしている)ハンディクラフト作りなどを行います。卒業しても地域で生活ができるようになることを目的としているので、アカデミックな勉強をするのではなく、生活に必要なライフスキルを重要視しています。子どもたちのニーズにあった教育、生きていくためのライフスキルを教えていて素晴らしいと思いました。

DEPDCのスタッフと記念写真(シャン族の子供が撮ってくれました)

ミラー財団訪問

2015年09月10日  投稿者:R.O(国際社会学科3年)

チェンライフィールドトリップ3日目に、ミラー財団を訪問しました。ミラー財団(The Mirror Foundation)は、「タイに住む山岳民族(山地民)の生活の質の向上と文化・伝統の継承をサポートするNGO」です(ミラー財団チェンライ事務局のパンフレットより)。1991年にタイの若者たちによって設立されました。現在では、タイ人、山地民、外国人が働いており、ボランティアや研修生も受け入れています。タイ国籍取得運動プロジェクトやフェアトレードプロジェクト、若者育成プロジェクトなどをおこなっているそうです。

今回は、恵泉の卒業生で、現在、ミラー財団で働いている伊能さくらさんから、山岳民族について教えていただきました。タイと周辺国の歴史を交えながら、問題が生まれた背景(流れ)や、そこで生まれた山岳民族へのイメージなどを学びました。伊能さんによると、山岳民族の抱える問題の要因には、タイ政府の開発政策に伴う環境の変化や、タイを含んだ世界の近代化とグローバル化が挙げられるそうです。山岳民族が抱える問題には、自分たち日本人も少なからず関わっていることを改めて感じました。

また、ミラー財団がどのような活動をおこなっているのかも教えていただきました。ミラー財団は、人を育てることに力を入れているそうです。山岳民族をサポートするだけでなく、ボランティアに参加する人たち自身も成長できる場所だと思いました。

最後に、伊能さん自身のお話も伺いました。特に印象に残ったのは、小さな感謝を普段からすることの大切さや、ポジティブに物事を捉えることで新たな発見や学びにつながることです。当たり前のことかもしれませんが、だからこそ、心掛けていきたいと思いました。

ミラー財団のボランティアルーム

チェンライ農村ホームスティ

2015年09月09日  投稿者:IS3年 M.Y 

チェンライ県にあるパンラオ村へ二泊三日ホームステイしてきました。パンラオ村に住む人々は、東北タイから北タイへ移住してきた人々であり、東北タイと比べて豊かで、農業に適しているため移住者が増え、そのため村は二つの行政村に分けられ、今では約300世帯あります。村の人々は、暖かく私たちを迎えてくれました。村に到着した日には、私たちを歓迎するための儀式が行われました。招魂儀礼の儀式は、とても独特な手法を用いるものであり、賑やかに行われました。

パンラオ村では、くじ引きにより私たちのホームステイ先が決まりました。タイに来てからの初めての個人行動となり、私は不安と緊張でいっぱいでした。村では主にホームスティ先の人と一緒に過ごし、学生の中には街へ行く人もいれば、家で子供と遊んだり、縫物をしたりする人もおり、皆、パンラオ村の生活を楽しんでいました。また、村の朝は早いため、早寝早起きでした。

私のホームステイ先の生活は、起床して、お寺へお参りに行ったり、織物の様子を見せて頂いたり、ランブータンを取りに行ったり、村で流行っているカバン作りを体験し、楽しみました。

今回のパンラオ村でのホームステイを通して、自分が生活している中での無駄なものが沢山見えました。また、何事も挑戦することが大切だと改めて気づきました。

私たちを歓迎するための招魂儀式