私たちは、10月から本格的にはじまる体験学習に向けて、ヒンラートノークと、ヒンラートナイというカレンの村を訪れホームステイをしました。
期間は2日ずつ。
ヒンラートノークのお父さんとお母さんは私のぐちゃぐちゃなタイ語を一生懸命理解しようとしてくれたり、パガヨー語(カレンの人が話す言葉)を教えてくれたりしました。
しかし、家事手伝いをしようとしても「大丈夫だから」といって、なかなか手伝いができず、どんなふうにしたらお手伝いできるかと、もどかしい場面がたくさんありました。
村に入って3日目は、手伝いを自分から見つけられるようになろうと反省し、ヒンラートナイへ移動。
お世話になった家は、パガヨー語を話すおじいちゃんおばあちゃん、おばあちゃんの娘と子ども、そしてとってもシャイで食卓にさえきてくれないおばあちゃんの息子2人。
初日は「あれ?ステイ先この家であってるよね?」と思うくらい心細かったけれど、子どもを通してパガヨー語を覚え、おばあちゃんとコミュニケーションをとったり、
しつこくついてまわって一緒に家畜の世話して息子さんが次第に話しかけてくれるまでになり、ヒンラートノークでの反省をきちんといかせてるなあと思いました。
今回、村にくるまえに、自分なりのテーマ「女性の役割」に着眼してステイしてみようと決めていたので、村人の若者が協力して行ってた道路つくりのワークにはあまり参加せず、家にいて家畜の世話や、家事を手伝うことに専念しました。
そんな中、家事手伝いの最中、ぼそっとおばあちゃんが1回だけ言ってくれた「ありがとう」がとてもこころに残り、幸せな気分になりました。
ヒンラートノークとヒンラートナイでのステイは、今後滞在する、自分がお世話になる所がどんな環境でも(村や施設やNGOなど)でも必要なコミュニケーションの始め方を体験することができました。1期の調査に向けてまたあらたに頑張ろうと思います。