チェンマイ市内にあるチェンマイ美術文化センターでチェンマイ大学のソムチョート先生に、北タイの歴史について講義して頂きました。チェンマイ美術文化センターの建物は、ラーマ6世の時代に建てられた建物で、北タイを統治する役所として1984年まで使われていました。その後修復されて現在は、チェンマイ美術文化センターとして使われています。
センターの中には、北タイの歴史が資料や模型を用いながら説明、展示されていたので、様々な視点からの歴史をイメージすることができました。
私が印象に残っているのはチェンマイの旧市街を囲んでいる城壁の話です。東西南北の城壁の門には、それぞれ方向に対する考え方があり、その考えに基づいて昔は、その使われ方も違うことに驚きました。例えば、南西は悪い方向とされているので今でも、旧市街で亡くなった人の遺体を運び出す時は、この門を通らなければなりません。またチェンマイの都は、二重の城壁で守られていたことなどを知ったので、今度チェンマイを散策する際には、今回学んだことを意識的に確かめながら歩いてみたいと思っています。