私は体験学習の2か月間、チェンマイにあるニューライフセンターでお世話になりました。ニューライフセンターは人身売買や虐待を受けた少数山岳民族の少女たちを保護し、教育する機会を与え、自立を促すことを目的に活動するNGOです。私はその活動の中で人身売買被害者とその危険性のある少女たちに行われている精神的なケアと自立のための教育を見てきました。
体験学習では様々なアクティビティや少女たちの生活を見たり、現在施設にいる少女たちや卒業生に話を聞いたりすることができました。
その中でニューライフセンターが少女たちにとって精神的なケアや今後生きていく力をつけるために大切な場所なのだとわかりました。また少女たちに愛情を持ち親代わりになって一人一人をしっかりと見ながらケアをしていくニューライフセンターのような活動が人身売買などの被害にあった子を自立させることや、被害者をなくしていくために必要なのだと感じました。
こうした体験学習を通して現地で学ぶことの大切さを実感することができました。自分のテーマについて日本にいる間に授業や文献で学んできましたが、ニューライフセンターで少女たちやスタッフさんと一緒に生活してみて、お互いの接し方やアクティビティ受けている時の表情は授業や文献を読むだけでは絶対に感じることの出来なかったものだと感じました。