私はヒンラートナイ村というカレン族の村で「若者の村内定着の要因」をテーマで体験学習させていただきました。日本では流行を追って都市に行く若者が少なくありません。しかし、この村では多くの若者が村に定着しています。若者1人1人と話をし、一緒に過ごす中で、彼らは民族の文化・伝統に誇りを持って生活していることがわかりました。さらに現在、日本では見ることが難しくなってきた親子・家族の繋がり、地域内外の繋がり、若者同士の繋がりを目にすることができました。彼らはこれらの繋がりを大切にしながら生活しているため、村での生活を選択していると考察できました。
日本の生活は消費主義的な生活で第1にお金がなければ生活できないと考えていました。しかし、ヒンラートナイ村は循環型焼畑農業という自給自足の農業で生活しています。これはお金よりも米であり、お金よりも人間関係のほうに価値が高く、人間は自然の一員にすぎないため奢り高ぶってはいけないという考え方が現れている農業です。もし遠く離れた日本でテレビや雑誌でみたとき、彼らの生活は日本よりも不便だと感じるかもしれません。しかし、彼らの生活を実際に体験すると日本よりも優れた生活をしていると感じました。この体験学習を通して日本とは違う価値観を学ぶことができたので、日本での自分の生活に活かしていきたいです。