講義『北タイの文化社会』

2016年09月01日  投稿者:国際社会学科3年 小谷恵利

北タイにある「The Dhara Dhevi Chiang Mai」という5つ星ホテルを訪れました。ホテルの総合プロディユースを行ったテム先生に『北タイの文化社会』のお話を伺いました。

このホテルの建設のコンセプトは北タイの歴史と文化をホテルで表現することで、ひとつひとつの部屋がタイの様々な民族の家をモチーフにし、現代のモダンとが混合されていたり、ホテル内に段々の水田や堰があり昔の農村の様子も知りことができました。

はじめに、ホテルの中に建設されたお寺様式の空間でお話を伺いました。お寺は昔から北タイの村の中心的な場所で、いろいろなことを勉強する場所であったこと、お寺内の建築物や装飾、置物がそれぞれ意味があり仏教の教えや宇宙観を表現する工夫がされていることを知りました。また、お寺では出家した男性や男児のみが勉強する事を許され、女性は北タイにおいて家を守るという北タイならではの性別差異を知ることができました。昔の北タイは母系社会で女性の地位は男性よりも高く、家を守るという大黒柱のような役割をしていました。あくまで、男性は女性をサポートする側となっています。女児は、学校に通うことはありませんでしたが、祖母や母から女性のことについて教育がされ、文字の読み書きは出家した父から学ぶこととなっていました。女性が守られる存在ではなく、家を守る強い存在とされていたことに驚きました。そして、このような北タイならではの女性地位の考え方が西洋の考え方によって変化したことを学びました。

授業の最後に様々な民族衣装を着させていただきました!女性の腰巻の柄は民族や地域によって異なることがわかりました。

北タイの様々な民族衣装を着ました!