私たちは、9月末にカンチャナブリのフィールドトリップへ行くため、その事前授業として、京都精華大学名誉教授のデイヴィッド・ボゲット先生に泰緬鉄道について教えていただきました。
泰緬鉄道とは、第二次世界大戦中、日本軍がミャンマーにいる日本軍へ物資を届けるためにとつくられた、タイとミャンマーを繋ぐ鉄道です。この鉄道をつくるにあたって、多くの連合軍捕虜の人々、アジア人労働者の人々が命を落としました。毎日劣悪な環境での長時間労働によって約10万人もの人々が死亡したことから、「死の鉄道」とも呼ばれています。
この講義で、私は初めて泰緬鉄道について学びました。戦争の恐ろしさ、残酷さ、愚かさを改めて実感させられた講義でもありました。それと同時に、この講義を受けるまで泰緬鉄道について全く知らなかった自分をとても恥ずかしくも感じました。タイに来て、泰緬鉄道の歴史について学ぶ機会を得ることができてとてもよかったと感じました。
講義をしてくださったボゲット先生は、長年京都の大学で教鞭をとっておられたため、日本語がとても流暢で、時折出る関西弁がとても印象的でした。講義を受けた後は、ボゲット先生と一緒に昼食をとり、その後先生のお宅を見学させていただきました。
歴史学の専門の先生なので、お宅には歴史的に貴重なものが数多くあり、とても驚きました。中には、歴史の教科書で見たことのあるものもあり、まるで博物館にでも来たような感覚になりました。沢山のことを見て、学べて、とても充実した時間でした。