先日、約10日間の第1期体験学習、そして第1期体験学習の中間報告を終えました。各自テーマを本格的に決めなければならない時期になったため、焦りや不安が出てきています。しかし第1期を通し、自分のやりたいこと、もっと知りたいと思うことが徐々に見えてきたようにも思います。
私は、チェンマイから北約4時間のところに位置する「パンラオ村」という東北タイ人の村で体験学習を行っています。9月初旬に、みんなでホームステイをしたこともあり、何となくの雰囲気や特徴などは知っていました。それでもお世話になったお家が以前とは違うこともあり、はじめは困惑してばかりでした。周りの様子を窺ってばかりで、なかなか自分のペースをつかむことができていなかったからです。しかし徐々に生活リズムを把握してくると、心に余裕がうまれ、視野を広く持てるようになりました。自分がパンラオ村での生活に順応できてきていることを実感しました。
第1期体験学習中、私は主にホームステイ先のお母さんや子どもたちと一緒に、村の行事に参加したり、畑仕事、お菓子作りなどをしていました。はじめはホームステイ先の子とも上手く話せず、改めて言葉の壁を強く感じていました。言いたいことを伝えられないもどかしさ、せっかく教えてくれていることを聞き取れない悔しさなど。それでも、段々と話すことが増え、日本語を教えることもありました。言葉の難しさと同時に、コミュニケーションを積極的にとることの大切さも学ぶことができました。
また村の中では新しい出会いがたくさんありました。1人で歩いていれば、「どこに行くの?」と声をかけられ、集会に行けば、「何を勉強しに来てるの?」と話しかけられました。その1つひとつが嬉しく、調査とは別に、得られるものは多くあるのだと痛感しました。それと同時に、声をかけてもらうことを待つのではなく、挨拶をしてみるなど、自分からできることは恐れずにやってみなければならないとも感じました。
第2期では、いよいよ自分のテーマについて深く調べるようになります。稲刈りが始まれば毎日忙しくなりますが、テーマばかりを意識し、人と向き合うことを疎かにすることがないよう気を付けたいと思います。そのときにしか経験できないことを逃すことがないよう、テーマに関係ないことでも進んで挑戦することを心がけていきたいと思います。