長期FSプログラムが終了する直前の2016年12月24日から26日までの3日間、長期FSでお世話なっているカレン民族の村、ノンタオ村で行われた恵泉女学園大学の小林幹夫先生による梅・柿の木の剪定アクティビティにやはりFSでお世話になっている村の村人4人と一緒に学生4人が参加してきました。
小林先生による学生がお世話になった村でお世話になった村人に対する梅-柿の木の剪定指導のアクティビティは3年前から始まりました。これは、一方的にFSに参加した学生だけが学ぶのではなく、お世話になっている村人にも村人のニーズに合わせて学びを提供する双方的な関係を構築したいという長期FS始まった当初からの考えを基に、行われているお世話になった人たちに対する感謝の意を示すためのアクティビティです。
ノンタオ村では現金収入を増やすための果樹栽培が30年以上も昔からタイ王室のロイヤルプロジェクトで奨励されましたが、栽培の奨励だけで、その後収穫した果樹の販売や果樹の維持方法まではサポートされていませんでした。そのため3年前に剪定する前の梅の木は、枝も伸び放題で、背の高い木になっていたそうです。
私は木の剪定のことはよく知らず、ざっくりと「木を切ること」だと思っていました。しかし、一緒に体験することができ、剪定にもたくさんの基準、手順があり、大きな実なるものにしたいのか、たくさん実がなるようにしたいのかなど目的によって剪定の仕方を変えるということがわかりました。
そして、村人達の木を見る目がとても優れていること、少し教わっただけで、すぐ自分で判断して剪定していくところを見て、自然とともに生きている、自然をよく知っているのだなと改めて感じました。
剪定が行われたノンタオ村は、私が体験学習をさせてもらった村だったので、剪定に関しては、わからないことだらけでしたが楽しく体験することができました。体験学習中にたくさん迷惑をかけたりお世話になったりしたので、恩返しのような気持ちをもって参加した部分もあり、自分のできることをすることで、役に立てたのではないかと思うことができました。
普段の生活で体験できない、知る機会のないことを実践できるのは、このFSに参加したからだと思います。学生4人、村人4人という少人数でしたが、楽しく新しいことを知ることができました。