長期タイFSで得たもの
2017年01月07日 投稿者:IS 2年 M.T
約4ヶ月間のタイ長期FSが12月28日をもって終了しました。8月18日に始まり、長いと思っていたのが嘘のように、今ではあっという間であったと感じています。FSではタイ語や歴史、文化といった様々な授業を受けましたが、全体を通して得られたものは知識だけではありませんでした。むしろ、知識以外のものの方が多かったように思います。
私はチェンライ県にある村でホームステイをしながら体験学習を行っていました。自分でテーマや体験学習先は決めましたが、もともと人見知りであったため、村に打ち解けることができるのかなど、不安や心配は多くありました。実際に村での生活が始まってからも、周りに気を遣ってばかりで上手くコミュニケーションを取ることができていませんでした。「本当にここで良かったのかな」、「自分には向いていなかったのかな」と落ち込む日もありました。しかし、私はそのような弱音を吐く性格を少しでも変えたいという思いからFSに参加し、1人で村に入ることも決めていました。その原点を思い出したとき、今のままじゃ何も変わらないと気付きました。それ以降は、苦手なことにも前向きに取り組むように心がけました。あまり得意じゃなかった子どもと一緒に遊んでみたり、行ったことのない人の家まで遊びに行ってみたり...。はじめは緊張もあって足取りが重かったですが、実際に自分から行動してみることは自信に繋がることを実感しました。自分でもできる、苦手だと思い込んでいただけなのかも、と新しい発見がいくつもあったからです。失敗するかしないかは別として、どんなことにも前向きに取り組むことに意味があることを思い知りました。
また、FS期間中は自分で決断しなければならないことが数多くありました。テーマや体験学習先もその1つです。考えれば考えるほど混乱し、自分で整理できなくなるときはよくありました。そんなとき、先生やFSメンバーの意見が良くも悪くも影響しました。すっきり考えがまとまるきっかけになるときがあれば、意見に流されてしまうときもあったからです。私自身、いろんな人からアドバイスをもらい、新しい発見があると同時に、自分で考えることを二の次にしてしまったことがありました。しかし、やはり違和感を覚え、本当に自分がやりたいこと、大事にしたいことは何かを考えるようになりました。人の意見をきちんと聞き、その上で自分の考えを持てるようにしなければならないと思いました。体験学習中も、はじめは村人に合わせてばかりでしたが、それは本当に相手と向き合っていることにはならないのではないかと思うときがありました。前向きに取り組むようにしたのと同時に、少しずつ自分のペースで生活することを心がけました。そうすることで気が楽になり、調査も重く捉えなくなりました。周りに合わせることが必要なときもありますが、自分の意見やペースも大事にして良いんだな、と実感しました。
このようなことに気付くことができたのは、FSに参加をし、いろんなことにぶつかりながらも最後まで諦めずに続けてきたからこそだと思っています。決して楽しいときばかりではありませんでした。嫌になるとき、弱音を吐くとき、投げ出したくなるとき。本当にいろんなことがありました。しかし、FSを通して得られたものは、今後の自分に必ず活きてくると思っています。今回経験したことを思い出せば、どんなことにも逃げずに挑戦していけるような気がします。
自分が思っていた以上にいろんなものを得ることができ、FSに参加して良かったと心から思えています。今回得たことが無駄にならないよう、学ぶこと、挑戦することを今後も続けていきたいなと思っています。
チェンマイ空港にて、帰国したくなくなるとは思ってもみませんでした...