チェンマイ大学での午前のタイ語の授業が終わった後、チェンマイ市内にある北タイの文化や知恵を伝承するローカルウィズダムスクールに行きました。そこで私たちは北タイの伝統衣装に身を包み、綺麗で可愛い先生から2時間半、北タイダンスを教わりました。
ダンスを教わる前に、感謝の儀礼を行いました。先生の前に器があり、私たちは器越しに先生に正座で一礼、葉の巻物を渡してからもう一礼しました。全員が終わると先生が葉の巻物を入れた器ごと神棚に献上しました。北タイでは、伝統あるものが今も伝えられているのは、それを教えてきた先生や師匠がいたからこそ伝承されている、という考え方を持ち、先生や師匠に感謝を伝えるための儀式だそうです。
儀式が終わると早速ダンスの練習が始まりました。この北タイダンスは歓迎の踊りで、昔からお客様を歓迎するために披露されていたそうです。北タイダンスの名前は、フォーン<舞>レップ<爪>、爪の舞といいます。最初はストレッチを軽く行い、北タイダンスの手や指の型の作り方、手の動かし方をゆっくり丁寧に教わりました。ダンスの動きはゆっくりで、一つ一つの動作は簡単なのですが、組み合わせたり左右の指の動きが異なったりと、頭で考えるとさらに難しくなり、動きや型を覚えるのが少し大変でした。しかしみんな楽しみながら練習し、終始笑顔で踊っていました。手の動きを教わった後は足のステップや全体の動き方を教わり、曲に合わせて先生のお手本を見ながら練習しました。
最後は、2時間半の集大成として二人ずつ前に出て、北タイダンスをみんなの前で披露しました。うろ覚えな人や形になっている人などそれぞれでしたが、みんな楽しく北タイダンスを学ぶことができました。
北タイダンスは見たことがなく学んだこともなかったので、教わることすべてが新鮮で、衣装を着ながら踊ることができたのでとても良い経験になりました。お土産に北タイダンスで使用する装飾の爪をいただいて踊りも覚えたので、この北タイダンスを忘れずに、いつか披露することができたらいいなと思いました。