カレンの村の儀式に参加
2017年09月13日 投稿者:IS 3年 亀川理紗子
サワディーカー!私たちは
8月27日、カレン族の村の精霊信仰の儀式に参加してきました!村は北タイの都市チェンマイから西約70キロ、海抜1000メートルの高地にあるチェンマイ県メーワン郡メーウィン区に属するカレン族の村ノンタオ村です。ユニサーブから10人乗りのバンに乗り片道約2時間!朝が早かったため、車内ではみんな爆睡....
村人が信仰している宗教は仏教、キリスト教カトリック・プロテスタント、精霊信仰です。一番多く信仰しているのは仏教ですが、仏教を信仰している家でも精霊を招く儀式を行なっていることから、村人は自身の宗教とともに精霊信仰も信仰していることがわかります。
カレン族の招魂儀礼で呼び戻す精霊は37あります。精霊信仰は村落共同体、母系出集団といった伝統的な共同体の維持原理とされています。このことから、精霊信仰が昔から村にとって重要な役割を果たしてきたことが分かります。
儀式の時の服装は男性と女性とも民族衣装を着ます。未婚の女性は白いワンピースの民族衣装を着ます。村人は村の家々を周り、おもてなしの儀式用の鳥料理、お酒、もち米のお菓子を食べます。村人の自家製の梅酒、すごくおいしかったです!
各家の主人や年長者がカレン語でキチュと呼ばれる儀式に参加した人の手首に白い糸を巻いていきます。儀式を行っている家の中にはたくさんの村人が集まってきていました。会話が盛り上がるのか、男性は男性グループ、女性は女性グループと集まって楽しそうにしていました!私たちは村の家を三軒ほど周ったのち、一声かけると20万人の動員力、タイ山地民のカリスマと呼ばれる村の長老ジョニーさんの話や村で採れるコーヒーの話を聞きました。そしてノンタオ村の村人、クイが淹れてくれた美味しいコーヒーを飲みました!
今回初めて村の儀式に参加する経験をしました。私は無宗教で、何かをまつることをした事がなくどういったものか想像がつきませんでした。しかし儀式に参加する事によって村の共通意識や精霊信仰を改めて見直し、儀式が文化の伝承に繋がることを実感しました。又、儀式を行うことにより、食べ物・自然・人、自分達がいま何に支えられて生きているのかを再確認し、支えてくれているものへの感謝をする機会となっている事がわかりました。
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