講義 北タイの文化社会

2017年09月27日  投稿者:国際社会学科3年 高瀬 彩佳

私たちはチェンマイ大学美術学部を卒業し、タイの文化イベントやタイ様式ホテルなどの総合プロデューサーをしているテム先生の家に行き、北タイの文化社会を学びました。仏教のお釈迦様にお供えする花束作りを体験させていただきました。

テム先生の家は、様々な国のインテリアを取り入れていて、家の中にプールがあったりお花がたくさん咲いていたり、家がとても豪華で驚いたと同時に目を惹かれました。

そんなテム先生の家に訪れ、まず最初に北タイの文化社会について学びました。最初に水を出してもらったのですが、客人が訪れた際は最初に水を出すのがタイの文化ということも教わりました。北タイのもち米を主食にする食文化や祖先霊崇拝から見る家の使い方、昔の男女のあり方、そして仏教のことなどを学ぶことができました。私は精霊信仰について興味があったので、人々の暮らしについて詳しく聞くことができて、とても勉強になりました。

座学の後は、仏教のお釈迦様にお供えするバナナの葉っぱで包んだ花束作りを体験させていただきました。葉っぱを布巾できれいにするところから始まり、きれいにしたらバナナの葉っぱを人数分に切り分けました。そして、それを手巻き寿司のように筒状に丸めるのですが、テム先生の見本のようにきれいに丸めるのは意外と難しく、テム先生の合格基準も厳しくて何人も「マイダイ」と言われてやり直しました。「マイダイ」はタイ語で「できない・できていない」という意味です。私は上手にできなかったのでテム先生に手伝ってもらいました。筒が完成すると、次はお花を筒に入れます。センニチコウや白い花を入れるのですが、入れ方や配置が人によって異なり、みんなのセンスによって花束の美しさが異なりました。お花を詰めたら3本のお線香と1本のろうそくを入れて完成です。なぜ3本なのかというと、お釈迦様、お釈迦様の教え、僧侶に対して捧げられるからだそうです。作った花束は近くのお寺にお参りに行き、一人ずつお供えしました。

座学や花束作りが終わると、次は北タイの伝統的な衣装も着させていただきました。家の中は写真スポットだらけで、みんな衣装を着て、豪華なインテリアに囲まれて写真をたくさん撮っていました。床が大理石で作られていたり、玉座のような椅子があったり、見たことのない世界で家の中を回るのが楽しかったです。ティータイムの時にいただいた北タイのお菓子も美味しくて、一瞬のことですが優雅に過ごすことができました。タイに来てこんな経験をすると思っていなかったので、良い思い出になりました。機会があったらもう一度行きたいです。

庭先で集合写真
民族衣裳
テム先生と花束作り